【Unity】シーンファイル(.unity)が更新されるケース
シーンファイルの保存される情報
Unityのシーンファイルには、以下の情報が保存されています:
ゲームオブジェクト
シーン内のすべてのゲームオブジェクトとその階層構造が保存されます。これには、位置、回転、スケールなどのトランスフォーム情報も含まれます。
コンポーネント
ゲームオブジェクトにアタッチされているすべてのコンポーネント(例:スクリプト、カメラ、ライト、リジッドボディなど)とその設定が保存されます。
アセットの参照
シーンに関連付けられたアセット(テクスチャ、メッシュ、アニメーションクリップなど)への参照が含まれます。
レンダリング設定
シーンのグローバル照明やその他のレンダリング設定が含まれます。
環境設定
スカイボックス、環境光、反射プローブなどの環境関連設定が保存されます。
物理設定
物理エンジンに関する設定、例えば重力や衝突マトリクスの設定もシーンファイルに含まれます。
Unityのシーンファイルは、プロジェクトの特定の瞬間の状態をキャプチャし、ゲーム開発において重要な役割を果たします。
変更される条件
Unityのシーンファイル(.unity)は、以下のような状況で更新されます。
コンポーネントの変更
シーンに含まれるオブジェクトのプロパティやコンポーネントが変更された場合。
オブジェクトの追加または削除
シーンに新しいオブジェクトが追加されたり、既存のオブジェクトが削除されたりした場合。
アセットのリンク変更
シーン内のオブジェクトが参照しているアセットが変更された場合(例えば、テクスチャやメッシュなど)。
ライティングやその他の設定の変更
シーンの環境設定、ライティング設定、物理設定などが変更された場合。
これらの変更はUnityエディタ内で行われ、シーンファイルを保存することで更新が適用されます。シーンの変更を確実に反映させるためには、作業後にシーンを保存することが重要です。
Gitで管理するときに心がけること
UnityプロジェクトをGitで管理する場合、特に注意が必要な変更がかかるポイントは以下のようになります:
シーンファイル
シーンファイルは非常に頻繁に変更されるため、これらのファイルの変更はGitのコミットで大きく影響します。シーンファイルはバイナリ形式であるため、マージの際にコンフリクトが発生しやすく、解決が困難です。
プロジェクト設定
プロジェクト全体の設定に関わるファイル(ProjectSettings
ディレクトリ内のファイル)も重要です。これらのファイルには、ビルド設定、タグ、レイヤー設定、インプットマネージャの設定などが含まれ、プロジェクト全体に影響を与えます。
アセット
テクスチャ、モデル、アニメーションなどのアセットも重要です。これらは大きなバイナリファイルであることが多く、Gitリポジトリのサイズを著しく増加させる可能性があります。LFS(Large File Storage)を使用することが推奨されます。
スクリプト
スクリプトファイル(.cs
ファイルなど)はテキストベースであり、Gitでのバージョン管理に適しています。ただし、頻繁に更新されるため、変更を小さく保ち、頻繁にコミットすることが重要です。
Prefab
プレハブはゲームオブジェクトの設定を保存し、再利用可能なコンポーネントとして機能します。これらもシーンファイルと同様に頻繁に更新されるため、管理に注意が必要です。
Gitを使う際は、これらのポイントに注意して、適切な.gitignore設定を行い、不要なファイルがリポジトリに含まれないように管理することが重要です。また、チーム内でコミットのガイドラインを設定し、変更の追跡とマージの手間を最小限に抑えることが効果的です。
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