【Unity】UnityChanアニメーションジャンプでコライダーがついてこない

ルートモーション (Root Motion) とは、アニメーションの中に含まれるキャラクターの移動情報を、ゲームオブジェクトの実際の位置に適用する機能のことです。具体的には、アニメーションの動きに従ってキャラクターの位置を更新することで、よりリアルな動きを実現します。

ルートモーションの概要

1. アニメーションの移動情報:
   • アニメーションデータには、キャラクターがどのように移動するか（位置の変化や回転など）の情報が含まれています。通常、この移動情報はアニメーションのルート（基底部分）に対して記録されます。
2. 適用方法:
   • ルートモーションを使用することで、アニメーションの移動情報をキャラクターのゲームオブジェクトに直接適用します。これにより、アニメーションに従ってキャラクターがシーン内で実際に移動します。
3. 利点:
   • 手動で位置を調整する必要がなく、アニメーション通りの自然な動きをキャラクターに反映できる。
   • 複雑な移動や回転が含まれるアニメーションでも正確にキャラクターを動かすことができる。

Unityでのルートモーションの設定

1. アニメーションの設定:
   • アニメーションのインスペクタで、「Root Transform Position (Y)」の「Bake Into Pose」をオフにします。これにより、Y軸方向のルートモーションがキャラクターに適用されます。
2. Animatorコンポーネントの設定:
   • キャラクターのゲームオブジェクトにアタッチされたAnimatorコンポーネントの「Apply Root Motion」にチェックを入れます。これにより、アニメーターがルートモーションを適用するようになります。

例

例えば、キャラクターがジャンプするアニメーションを持っているとします。このアニメーションには、キャラクターが地面から離れて上昇し、再び降りてくる動きが含まれています。ルートモーションを適用すると、この上昇と降下の動きがゲームオブジェクトの実際の位置に反映されます。

設定手順の再確認

1. アニメーション設定での「Bake Into Pose」をオフ:
   • アニメーションを選択し、「Root Transform Position (Y)」の「Bake Into Pose」のチェックを外す。
2. Animatorコンポーネントで「Apply Root Motion」にチェックを入れる:
   • キャラクターのゲームオブジェクトを選択し、Animatorコンポーネントの「Apply Root Motion」にチェックを入れる。

注意点

• ルートモーションが有効になっている場合、アニメーションによってキャラクターの位置が完全に制御されるため、スクリプトで位置を制御する場合には注意が必要です。
• アニメーションのルートが適切に設定されていない場合、予期しない動作が発生することがあります。

ルートモーションを正しく適用することで、キャラクターの動きがより自然でリアルになるため、アニメーションの品質を向上させることができます。