Git コミットメッセージ ガイド

Gitのコミットメッセージを適切に記述することは、コードのメンテナンス性や可読性を向上させ、チーム開発における円滑なコミュニケーションにもつながります。以下に、日本語でのコミットメッセージのサンプルとその用途を分類して示します。

コミットメッセージの基本フォーマット

コミットメッセージの先頭には、次のような「タグ」を付けて変更の種類を明示します。

  • feat: 新機能の追加
  • fix: バグ修正
  • refactor: リファクタリング(動作に影響しないコードの改善)
  • docs: ドキュメントのみの変更
  • perf: パフォーマンスの改善
  • chore: その他の変更(ビルドプロセス、依存関係の更新など)

コミットメッセージ例

新機能追加
  • feat: キャラクターの移動機能を追加
  • キャラクターが移動できる新しい機能を実装。
  • feat: ログイン画面のUIを作成
  • 新しいログイン画面のユーザインターフェースを追加。
  • feat: 新しいスコアシステムを導入
  • スコアの計算方法を変更し、新システムを導入。
バグ修正
  • fix: プレイヤーが壁を通り抜けるバグを修正
  • 壁をすり抜ける不具合を修正。
  • fix: 誤ったスコア計算を修正
  • スコアが正しく計算されないバグを解消。
  • fix: エラー発生時のアラートメッセージを表示
  • エラーが発生した場合に適切なメッセージを表示するよう修正。
リファクタリング
  • refactor: コードの可読性を向上させるために変数名を変更
  • 変数名の変更により、コードがより分かりやすくなるよう修正。
  • refactor: 重複する処理を関数化
  • 同じ処理を複数箇所で行っていたため、関数にまとめて再利用可能に。
  • refactor: コードを整理し、無駄なコメントを削除
  • コードの整理と無駄なコメントを削除して、見やすく。
ドキュメント更新
  • docs: READMEにプロジェクトの使い方を追加
  • プロジェクトの使用方法についてREADMEに説明を追加。
  • docs: コードコメントを追加して可読性向上
  • コードにコメントを追加し、他の開発者が理解しやすく。
  • docs: APIドキュメントを更新
  • APIドキュメントを最新版に更新。
パフォーマンス向上
  • perf: レンダリング処理を最適化
  • レンダリング処理の高速化。
  • perf: キャッシュを利用してクエリ速度を改善
  • クエリ結果のキャッシュを有効化し、パフォーマンス向上。
  • perf: メモリ使用量を削減
  • メモリの使用を最適化し、効率を改善。
その他
  • chore: 不要なファイルを削除
  • 不要になったファイルを削除し、プロジェクトを軽量化。
  • chore: プロジェクトの依存関係を更新
  • 新しいライブラリやパッケージのバージョンに依存関係を更新。
  • chore: 設定ファイルの調整
  • ビルドや開発環境の設定ファイルを微調整。

コミットメッセージのポイント

  1. 簡潔さ – コミットメッセージはできるだけ簡潔に、かつ正確に変更内容を表現する。
  2. 一貫性 – タグの使い方や書き方に一貫性を持たせることで、メンテナンス性が向上。
  3. 意図の明示 – 変更内容の「何を」「なぜ」を明確にすることで、後から見直した際にも役立つ。

Gitのコミットメッセージは、チームでのスムーズな協力と、将来のメンテナンス性向上のために非常に重要なものです。このガイドを参考に、意図が明確で一貫性のあるメッセージを心掛けましょう。