GitHub Desktop を利用したバグ修正手順

1. はじめに

本資料は、プロジェクト制作後に発生したバグ修正を GitHub Desktop を使って行う手順を説明します。
バグの報告から修正、プルリクエスト作成、マージまでの一連の流れを段階的に解説し、初学者でも実践できるよう具体的な操作方法を示しています。


2. バグの発見と確認

2.1 バグ報告

  • 目的:
    バグ内容、再現手順、発生環境、スクリーンショットなどを Issue やチームの連絡ツールに記録します。
  • 注意点:
    誰が、どこで、どのような現象が発生したかを具体的に記載すること。

2.2 再現確認

  • 目的:
    自身のローカル環境(例: Visual Studio)でバグが再現できるか確認し、原因箇所を特定します。

3. バグ修正用ブランチの作成(GitHub Desktop を使用)

3.1 最新の main ブランチの更新

  1. GitHub Desktop を起動し、対象リポジトリを選択します。
  2. 画面左上の「Current Branch」から main ブランチを選択します。
  3. 上部メニューの「Fetch origin」または「Pull origin」をクリックし、最新状態に更新します。

3.2 バグ修正用の新規ブランチ作成

  1. 画面上部の「Current Branch」ボタンをクリックし、「New Branch…」を選択します。
  2. ブランチ名は分かりやすく(例:bugfix/issue-1234)入力し、「Create Branch」ボタンをクリックして作成します。

4. バグ修正作業

4.1 コードの修正

  • 目的:
    エディタ(Visual Studio など)で該当箇所のコードを修正し、バグの原因を解消します。
  • 注意点:
    修正前と修正後の動作確認を必ず行い、再現性がなくなったことを確認します。

4.2 動作確認

  • 目的:
    修正後のコードが期待通りに動作するか、ローカル環境でアプリを実行しテストを行います。

5. 修正内容のコミット

5.1 変更内容の確認

  • GitHub Desktop の「Changes」タブで、修正したファイルや変更点を確認します。

5.2 コミットメッセージの記入

  • 手順:
  1. 「Summary (必須)」欄に、修正内容を簡潔に記述します。
    例:バグ修正: 画像表示がおかしい問題を修正
  2. 必要に応じて「Description」欄に詳細な説明を記載します。

5.3 コミットの実行

  • 「Commit to bugfix/issue-1234」ボタンをクリックして、変更をコミットします。

6. リモートへのプッシュ

  • 手順:
    GitHub Desktop の上部にある「Push origin」ボタンをクリックして、ローカルブランチの変更内容をリモートリポジトリにプッシュします。

7. プルリクエストの作成とレビュー

7.1 プルリクエストの作成

  • 操作:
    プッシュ完了後、GitHub Desktop の右上に表示される「Create Pull Request」ボタンをクリックします。
    ※ もしくは、ブラウザから GitHub リポジトリの対象ブランチ(例:bugfix/issue-1234)を選択してプルリクエストを作成します。

7.2 プルリクエストの記入

  • 記入内容:
    • タイトル: 「Bugfix: [Issue 番号] 説明」など
    • 説明欄: 修正内容、再現手順、テスト結果などの詳細情報を記載します。

7.3 チーム内レビュー

  • 他のメンバーにプルリクエストをレビューしてもらい、必要に応じてコメントや修正依頼に対応します。

8. プルリクエストのマージとブランチの整理

8.1 プルリクエストのマージ

  • 操作:
    チーム内のレビューが完了し問題がなければ、GitHub のウェブ画面からプルリクエストをマージします。
    ※ マージ方法はチームルールに従います(Merge commit、Squash and merge など)。

8.2 修正ブランチの削除

  • 操作:
    マージ後、不要となった bugfix/issue-1234 ブランチを以下の方法で削除します。
  • リモートブランチ削除:
    GitHub のウェブ画面または GitHub Desktop のオプションを使用して削除。
  • ローカルブランチ削除:
    GitHub Desktop の「Branches」タブから該当ブランチを選択し、「Delete」オプションを使用します。

8.3 最新の main ブランチへの更新

  • 手順:
  1. GitHub Desktop で main ブランチに切り替えます。
  2. 「Pull origin」操作を行い、最新状態を取得します。

9. まとめ

GitHub Desktop を利用したバグ修正の全体的な流れは以下の通りです。

  1. バグの確認と報告
    • バグ内容、再現手順、スクリーンショットなどを Issue で記録
  2. 最新の main ブランチからバグ修正用ブランチ(例:bugfix/issue-1234)を作成
  3. エディタでコードを修正し、ローカルで動作確認
  4. GitHub Desktop の「Changes」タブで修正内容を確認し、適切なコミットメッセージを付けてコミット
  5. 「Push origin」でリモートにプッシュ
  6. 「Create Pull Request」を作成し、プルリクエストにてチーム内レビューを実施
  7. レビュー完了後、プルリクエストをマージし、不要なブランチを削除
  8. 最新の main ブランチを更新

この手順を守ることで、初学者でも GitHub Desktop を使ったバグ修正がスムーズに実施でき、チーム全体のコード品質や開発効率の向上につながります。


以上が、GitHub Desktop を用いたバグ修正の基本的な手順となります。各操作に慣れるため、まずは小さな変更から試してみることをおすすめします。