ゲーム開発のテストについて
ゲーム開発においては、テストは非常に重要な段階の一つです。テストを適切に行うことで、バグを発見し、修正することができます。以下は、ゲーム開発におけるテストの種類の例です。
- ユニットテスト：個々の機能やコンポーネントをテストすることによって、プログラムの正常性を確認する。
- 結合テスト：複数のコンポーネントを組み合わせて動作を確認する。
- システムテスト：開発が完了したゲーム全体のテストを行う。
- パフォーマンステスト：ゲームが想定される環境で正常に動作することを確認する。
- ユーザビリティテスト：ゲームが使いやすく、ユーザーにとって良い体験を提供することを確認する。
- Alpha/Betaテスト：開発者以外の限られたユーザーにゲームを提供し、実際のプレイを通じてバグを見つける。
- QAテスト：品質保証の専門家が行う、多角的な品質チェックを含むテスト。
詳細
ユニットテストはテストの第1段階であり、ソフトウェアの個別のユニット、モジュール、コンポーネントに焦点を当て、それぞれが完全に機能するかを確かめます。正式なテストのためにテスターにソフトウェアを渡す前に、ソフトウェア開発者のほうでユニットテストを行うのは極めて一般的になっています。ユニットテストは、皆さんが開発するソフトウェアが使っているクラス、コンポーネント、あるいはモジュールの個別のメソッドや関数についてのテストで構成されます。
統合テストはあるアプリケーションで使われているさまざまなユニットやモジュールを組み合わせて上手く動作するかを確認するテストです。たとえば、データベースとのやり取りをテストしたり、マイクロサービスを組み合わせて期待したとおりに動作するかを確認したりという作業になります。この種のテストは、アプリケーションの複数の部品が動作していることが求められるので、よりコストがかかります。
システムテストまたは機能テスト。機能テストではアプリケーションのビジネス要件に焦点を当てます。このテストではアクションの出力のみを検証し、そのアクションを実行している時のシステムの中間状態はチェックしません。時折、統合テストと機能テストが混同されることがあります。これは、どちらのテストも相互に作用する複数のコンポーネントを扱うからです。両者の違いは、たとえばデータベースのテストを例にとると、統合テストは単にデータベースでクエリを行えるかを検証するのに対し、機能テストでは製品の要件に定義された通りにデータベースから値が返されるかを検証するという点です。
受け入れテスト。受け入れテストはシステムがビジネス要件を満たしているかを検証するために行われる正式なテストです。このテストではアプリケーション全体が稼働していることが求められ、ユーザーの振る舞いを再現することに焦点が置かれます。ただし、より深いところまでテストを行い、システムのパフォーマンスの計測を行ったりすることもあります。また特定の目標が満たされていない場合に、変更を却下することもあります。
パフォーマンステストでは、システムに大きな負荷をかけた時にシステムがどのように振る舞うかをチェックします。この種のテストは機能に関するものではなく、プラットフォームの信頼性、安定性、可用性を把握するためにさまざまな形で行われることがあります。たとえば、多数のリクエストを実行する時のレスポンスタイムを計測することもあれば、大量のデータを与えた時のシステムの振る舞いを観測することもあります。