【Unity】Unityでファサードデザインパターンを当てはめてみる
Unityでは、ファサード(Facade)パターンを使用して複雑なシステムを簡素化することができます。ファサードパターンは、外部のクライアントがシステムの内部構造や複雑なサブシステムの詳細について知る必要なく、単純なインターフェースを通じてシステムとやり取りすることを可能にします。
Unityにおけるファサードパターンの具体的な例としては、ゲームオブジェクトやコンポーネントの管理、リソースのロード、シーン遷移などがあります。これらのタスクは、Unityエンジン内部で複雑な手順を必要とする場合がありますが、ファサードパターンを使用することで、これらのタスクを単純なインターフェースで処理することができます
サンプル
上記の例では、GameManager
クラスがファサードクラスとなります。GameManager
はゲームの開始や終了などの主要な機能を提供し、内部でPlayerManager
やAudioManager
などのサブシステムを管理しています。外部のクライアントは、GameManager.Instance
を介してゲームの開始や終了などの操作を行うことができます。
ファサードパターンを使用することで、ゲーム開発者は複雑なシステムをシンプルに操作でき、クライアントのコードもより簡潔になります
使い方
上記のコードを使ったサンプルを以下に示します
このサンプルでは、GameStarter
クラスを使ってゲームを開始し、一定時間経過後に終了する処理を行っています。GameStarter
クラスはMonoBehaviour
を継承しており、Start()
メソッドでゲームの開始と終了を制御しています。
Start()
メソッド内では、まずGameManager.Instance
を使ってゲームマネージャーのインスタンスを取得します。その後、gameManager.StartGame()
を呼び出してゲームを開始します。そして、Invoke()
メソッドを使って5秒後にEndGame()
メソッドを呼び出し、ゲームを終了します。
EndGame()
メソッド内でも同様にGameManager.Instance
を使ってゲームマネージャーのインスタンスを取得し、gameManager.EndGame()
を呼び出してゲームを終了します。
このように、ファサードパターンを使うことで、外部のクライアントは単純なインターフェース(GameManager.Instance
)を通じてゲームの開始と終了を操作することができます
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