【Unity】UNETとNetCodeについて
UNETとNetCodeは、Unityでネットワーク機能を実装するための異なるアプローチを提供するライブラリです。ここでは、それぞれの特徴と違いを説明します。
UNET
UNET(Unity Networking)は、Unityがかつて提供していたネットワークライブラリで、簡単なAPIを介してマルチプレイヤーゲームの開発をサポートしていました。以下はUNETの主な特徴です:
- 高レベルAPIと低レベルAPI: UNETは、初心者向けの高レベルAPIと、より詳細な制御を求める開発者向けの低レベルAPIの両方を提供していました。
- コンポーネントベースのアプローチ: ゲームオブジェクトにNetwork Identityコンポーネントを追加することで、ネットワーク上で簡単にオブジェクトを同期できました。
- オートマティック同期: 位置、回転、スケールなどの基本的なプロパティの同期を自動で行うことができました。
しかし、UNETは2018年に非推奨とされ、2020年にサポートが終了しました。
NetCode
NetCodeは、Unityの新しいマルチプレイヤーフレームワークであるUnity Multiplayerの一部として提供されています。NetCodeは、より現代的なアプローチを採用し、高いスケーラビリティとパフォーマンスを目指しています。NetCodeの主な特徴は以下の通りです:
- データ指向技術スタック(DOTS): NetCodeは、Unityのデータ指向技術スタックを使用し、パフォーマンスとマルチスレッドの最適化を重視しています。
- 予測と補間のサポート: クライアントの予測とサーバーの権限に基づく補間をサポートし、遅延の影響を最小限に抑えながらスムーズなゲームプレイを実現します。
- スケーラビリティ: 大規模なマルチプレイヤーゲームに対応するための設計がされており、より多くのプレイヤーを効率的に処理できます。
まとめ
UNETとNetCodeは、それぞれ異なる時代のニーズに応じたUnityのネットワークソリューションです。UNETはそのシンプルさで人気がありましたが、現代のマルチプレイヤーゲームの要求に応えるためにNetCodeが開発されました。NetCodeは最新の技術と最適化を利用しており、より大規模で複雑なゲーム開発に適しています。
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