Unityでスプライトシートを使用してスプライトアニメーションを作成する手順
この資料では、Unityを使ってスプライトシートを利用した2Dアニメーションを作成する手順を解説します。スプライトシートをスライスし、Animatorを使用してキャラクターのアニメーションを制御する方法を説明します。初心者向けの簡単な解説となっており、スプライトアニメーション作成の基本を習得できます。
目次
1. スプライトシートの準備とインポート
スプライトシートは、複数のスプライトが1つの画像にまとめられたものです。まず、このスプライトシートをUnityにインポートします。
- スプライトシートのインポート
- Unityの
Assets
フォルダにスプライトシートをドラッグ&ドロップします。 - インスペクターで、
Texture Type
をSprite (2D and UI)
に設定します。 Sprite Mode
をMultiple
に設定します。
- Unityの
2. Sprite Editorのインストールとスプライトの分割
Sprite Editorのインストール
もしSprite Editorが表示されていない場合は、パッケージマネージャからインストールします。
- Unityの「Window」メニューから「Package Manager」を選択します。
- リストの中から「2D Sprite」を探して選択し、
Install
をクリックします。 - インストールが完了したら、Sprite Editorが使用可能になります。
スプライトのスライス
- インスペクターウィンドウで
Sprite Editor
ボタンをクリックします。 - スプライトエディタが開いたら、「Slice」をクリックし、分割方法を設定します。
- Automatic:自動的にスプライトを分割。
- Grid by Cell Size:指定したサイズごとにスプライトを分割。
- 「Slice」が終わったら「Apply」をクリックして適用します。
3. アニメーションの作成
- スプライトシートが分割されたら、複数のスプライトを選択し、
Scene
ビューにドラッグします。 - 「新しいアニメーションを作成しますか?」というプロンプトが表示されるので、アニメーション名をつけて保存します。これでアニメーションクリップが自動的に作成されます。
- アニメーションクリップをダブルクリックし、アニメーションウィンドウを開いて再生速度やフレームを調整します。
4. Animatorでのアニメーション管理
作成したアニメーションをAnimator
で管理します。
Animator
ウィンドウを開き、キャラクターの状態や遷移を設定します。- トランジション(アニメーションの切り替え)を設定することで、キャラクターの状態に応じたアニメーション制御が可能です。
5. スクリプトでアニメーションを制御する
以下のようなスクリプトを用いて、入力に応じてアニメーションを切り替えることができます。
using UnityEngine;
public class PlayerAnimation : MonoBehaviour
{
private Animator animator;
void Start()
{
animator = GetComponent<Animator>();
}
void Update()
{
if (Input.GetKey(KeyCode.RightArrow))
{
animator.SetBool("isWalking", true);
}
else
{
animator.SetBool("isWalking", false);
}
}
}
SetBool
メソッドで、Animatorのパラメータを設定し、アニメーションの再生を制御しています。- プレイヤーが右矢印キーを押している間、歩行アニメーションが再生されます。
まとめ
Unityでスプライトシートを使用してスプライトアニメーションを作成するには、次の手順を実行します。
- スプライトシートをインポートし、Sprite Editorでスライス。
- スライスされたスプライトを使ってアニメーションクリップを作成。
Animator
でアニメーションの管理と遷移を設定。- スクリプトで入力に応じたアニメーションを制御。
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