WinForms タイマーアプリ チュートリアル（初学者向け技術資料）

2025年2月10日

1. はじめに

このチュートリアルでは、Windows Forms（WinForms） を使って、簡単な タイマーアプリ を作成します。
2つの方法 を紹介します：

1. コードでUIを作る方法（プログラムで作成）
2. ツールボックスを使う方法（GUIエディタで作成）

このアプリは、1秒ごとにラベルのカウントが増えるシンプルなものです。
WinForms の基本を学ぶのに最適な入門編です。

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2. 必要な環境

✅ Visual Studio（2022 以上を推奨）
✅ .NET（.NET Core または .NET Framework）

まだインストールしていない場合は、Visual Studio の公式サイト からダウンロードしてください。

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3.（コードで作る方法）WinForms タイマーアプリ

1. Visual Studio で新しいプロジェクトを作成

• 「C# Windows フォームアプリ（.NET Framework）」を選択
• 「次へ」をクリック
• プロジェクト名：TimerSample
• 「作成」をクリック

2. Form1.cs を開き、以下のコードを入力

using System;
using System.Drawing;
using System.Windows.Forms;

namespace TimerSample
{
    public class Form1 : Form
    {
        private Label timeLabel;
        private Button startButton;
        private Timer timer;
        private int count = 0;

        public Form1()
        {
            Text = "簡単なタイマー";
            Size = new Size(300, 200);

            timeLabel = new Label
            {
                Text = "カウント: 0",
                AutoSize = true,
                Location = new Point(30, 30)
            };

            startButton = new Button
            {
                Text = "スタート",
                Location = new Point(30, 70)
            };
            startButton.Click += StartButton_Click;

            timer = new Timer
            {
                Interval = 1000
            };
            timer.Tick += Timer_Tick;

            Controls.Add(timeLabel);
            Controls.Add(startButton);
        }

        private void StartButton_Click(object sender, EventArgs e)
        {
            timer.Start();
            startButton.Enabled = false;
        }

        private void Timer_Tick(object sender, EventArgs e)
        {
            count++;
            timeLabel.Text = $"カウント: {count}";
        }
    }
}

✅ Label（ラベル） → 1秒ごとにカウントが増える
✅ Button（ボタン） → クリックでタイマー開始
✅ Timer（タイマー） → 1秒ごとに Tick イベント発生

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4.（ツールボックスを使う方法）GUIエディタを使ったタイマーアプリ

1. フォームデザイナーで作成

1. Form1.cs のデザイナーを開く
2. ツールボックスから以下のコントロールをドラッグ＆ドロップ

• Label（名前: timeLabel）
• Button（名前: startButton）
• Timer（名前: timer）

3. プロパティ設定

• Label
  • Text = "カウント: 0"
  • AutoSize = true
  • Location = (30, 30)
• Button
  • Text = "スタート"
  • Location = (30, 70)
• Timer
  • Interval = 1000

2. イベントハンドラを追加

1. startButton を選択
2. プロパティウィンドウの「イベント（雷アイコン）」を開く
3. Click イベントを startButton_Click に設定
4. timer を選択
5. プロパティウィンドウで Tick イベントを timer_Tick に設定

3. Form1.cs に以下のコードを追加

private int count = 0;

private void startButton_Click(object sender, EventArgs e)
{
    timer.Start();
    startButton.Enabled = false;
}

private void timer_Tick(object sender, EventArgs e)
{
    count++;
    timeLabel.Text = $"カウント: {count}";
}

✅ ツールボックスを使えば、コードをほとんど書かずに同じアプリを作れる！

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5. カスタマイズ例

1️⃣ 「停止」ボタンを追加

「ストップ」ボタンを追加し、タイマーを停止できるようにする。

ツールボックスでボタンを追加する場合:

1. ツールボックスから Button を追加
2. Text → "ストップ"
3. Name → "stopButton"
4. Location → (120, 70)

Form1.cs に以下のコードを追加

private void stopButton_Click(object sender, EventArgs e)
{
    timer.Stop();
    startButton.Enabled = true;
}

イベントを関連付ける

1. stopButton をクリック
2. イベントプロパティで Click に stopButton_Click を設定

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6. 実行方法

どちらの方法（コード / ツールボックス）でも、プログラムを実行できます。

1. Visual Studio でプロジェクトを開く
2. F5キーを押してプログラムを実行
3. 「スタート」ボタンをクリック
4. 1秒ごとにカウントが増加

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7. まとめ

🎯 本チュートリアルで学んだこと

• WinForms の基本構造
• コードで UI を作成する方法
• ツールボックスを使って GUI エディタで作成する方法
• イベントハンドラの設定
• カスタマイズの方法（停止ボタンの追加など）

✅ 2つの方法をマスターすれば、より効率的に WinForms アプリを作れる！
✅ ストップウォッチやカウントダウンタイマーへの応用も可能！

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📌 シンプルに、コードベースの作成方法とツールボックスを使った作成方法を併記しました！