Unityにおけるエディターのシーンオープン情報の管理について

1. はじめに

UnityプロジェクトをGitで管理・共有する際、エディター上でどのシーンが開かれているかという状態は、プロジェクトファイルとは別に扱われます。この資料では、エディターに表示するシーン情報がどこに保存されるか、またGitで共有されない理由について解説します。

2. シーン表示設定と共有ファイル

  • EditorBuildSettings.asset
    • プロジェクト全体でビルド対象のシーンを管理するファイルです。
    • このファイルは、プロジェクト内でシーンのリストや順序を定義しており、Gitで管理することが推奨されます。
  • シーンオープン状態の情報
    • Unityエディターで最後にどのシーンが開かれていたかという情報は、ユーザーごとのローカルな状態として管理されます。
    • この情報は、LibraryフォルダやOSのユーザー設定に保存されるため、プロジェクトの共有ファイルには含まれません。

3. Gitクローン時の挙動

  • ユーザーごとの状態のための非共有
    • Gitでプロジェクトをクローンしても、エディターにおけるシーンオープン状態(最後にどのシーンを開いていたか)は再現されません。
    • これは、各ユーザーが自身の作業環境や好みに合わせてシーンを開くことができるようにするための仕様です。
  • ビルド設定とエディター状態の違い
    • ビルド対象のシーン情報は共有され、全体としてどのシーンが含まれるかを決定しますが、エディター上のシーン表示状態はあくまで個人の環境に依存します。

4. まとめ

  • Unityプロジェクトでエディターにどのシーンをオープンしておくかの情報は、ユーザーごとのローカル設定として管理され、Gitの共有対象外です。
  • そのため、Gitでプロジェクトをクローンした場合、ビルド設定は共有される一方で、最後に開いていたシーンはクローン後に自動で再現されません。
  • 各ユーザーは自分のエディターで必要なシーンを手動で開く必要があります。

以上の点を理解して、UnityプロジェクトをGitで管理する際の挙動や設定を適切に扱うことが大切です。

Unity

Posted by hidepon