【フォームアプリ】【System.Text.Json】オブジェクトのデータを保存する方法
シリアライズとデシリアライズ
シリアライズ
シリアライズとは、複数の並列データを直列化して送信すること。
具体的には、メモリ上に存在する情報を、ファイルとして保存したり、ネットワークで送受信したりできるように変換すること。オブジェクト(インスタンス)を保存できるようにテキスト(JSONなど)やバイナリにデータ化すること
デシリアライズ
既にファイルとして存在しているデータや、一旦シリアライズされたデータがネットワークから送られてきた際に、プログラムで扱えるようにする作業。オブジェクト(インスタンス)を復元する
サンプルの作成
次のような商品クラスを作成します
プロパティしか対応していないため、フィールド(public string Name;)はJson変換されません
// 商品
class Product
{
// 商品名
public string Name { get; set; }
// 賞味期限
public DateTime Expiry { get; set; }
// 大きさの種類
public string[] Sizes { get; set; }
}
クラスからインスタンスを作成し、データをセットしましょう
button1のクリックイベントでインスタンスを作成します。
private void button1_Click(object sender, EventArgs e)
{
// 商品
Product product = new Product();
// 名称
product.Name = "Apple";
// 賞味期限
product.Expiry = new DateTime(2020, 1, 28);
// 大きさの種類
product.Sizes = new string[] { "Small" };
}
インスタンスをシリアライズ化します
必要に応じて、usingを追加します。
// オブジェクトからJSON文字列を作成(インデントフォーマットあり)
string json = JsonSerializer.Serialize(product, options);
ファイルに書き出します
必要に応じて、usingを追加します。
ファイルに書き出されていることを確認します。
// ファイルに出力
File.WriteAllText(“product.json", json);
ファイルから読み込みます
button2のクリックイベントでファイルから読み出します。
private void button2_Click(object sender, EventArgs e)
{
// 保存されたJSON文字列を読み取り
string json = File.ReadAllText("product.json");
}
JSON文字列から、オブジェクトを復元します
// JSON文字列からオブジェクトを復元
Product product = JsonSerializer.Deserialize<Product>(json);
復元されたオブジェクトの表示確認
// オブジェクトの名前情報を表示
label1.Text = product.Name;
jsonファイルサンプル
{
"Name": "Apple",
"Expiry": "2020-01-28T00:00:00",
"Sizes": [
"Small"
]
}
Apple
全コード
System.Text.Jsonは、.NET Core 3.0以降で標準のNuGetパッケージとして提供されています。そのため、.NET Core 3.0以降のプロジェクトで利用する場合は、NuGetパッケージマネージャーを使用してインストールする必要はありません。ただし、.NET Frameworkプロジェクトで使用する場合は、NuGetパッケージマネージャーを介して手動でインストールする必要があります。
したがって、System.Text.JsonはNuGetパッケージとして提供されていますが、.NET Core 3.0以降のプロジェクトでは拡張する必要はありません。
using System;
using System.IO;
using System.Text.Encodings.Web;
using System.Text.Json;
using System.Text.Unicode;
using System.Windows.Forms;
namespace Poly
{
public partial class Form1 : Form
{
public Form1()
{
InitializeComponent();
}
JsonSerializerOptions options = new JsonSerializerOptions
{
// 日本語が表示できるようにする
Encoder = JavaScriptEncoder.Create(UnicodeRanges.All),
// インデントフォーマットあり
WriteIndented = true
};
private void button1_Click(object sender, EventArgs e)
{
// 商品
Product product = new Product();
// 名称
product.Name = "Apple";
// 賞味期限
product.Expiry = new DateTime(2020, 1, 28);
// 大きさの種類
product.Sizes = new string[] { "Small" };
string json = JsonSerializer.Serialize(product, options);
File.WriteAllText("product.json", json);
}
private void button2_Click(object sender, EventArgs e)
{
string json = File.ReadAllText("product.json");
Product product = JsonSerializer.Deserialize<Product>(json);
label1.Text = product.Name;
}
}
}
// 商品
class Product
{
// 商品名
public string Name { get; set; }
// 賞味期限
public DateTime Expiry { get; set; }
// 大きさの種類
public string[] Sizes { get; set; }
}
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