GitHub Desktop ブランチ選択メニュー解説

2025年4月22日

概要

GitHub Desktop のブランチ選択メニュー(Branch picker)は、ローカル/リモートのブランチ管理や切り替え、マージ操作をGUIで行うための重要な機能です。以下では、画面構成を項目ごとに整理して解説します。


1. 現在のブランチ表示

  • Current branch: feature/NewCoin
    画面上部に、現在チェックアウト中のローカルブランチ名が表示されます。

2. リモートの最新取得

  • Fetch origin ボタン
    リモートリポジトリ(origin)から最新のコミット・ブランチ情報を取得します。
    「Last fetched just now」は直近でフェッチしたことを示しています。

以下、Git における「origin」について整理します。


1. 概要

  • origin は Git のリモートリポジトリを指す「リモート名(remote name)」のデフォルト名称です。
  • git clone を行うと、自動でリモート名 origin が設定され、リモートリポジトリの URL 情報を保持します。

2. origin の役割

  1. リモートリポジトリの参照
    • origin を通じて、クローン元やプッシュ先のリモートリポジトリを指定できる。
    • 例:git fetch origin git pull origin master git push origin develop
  2. ブランチの追跡設定(tracking)
    • ローカルブランチとリモートの対応付けを行うことで、git pullgit push 実行時のデフォルト先となる。
    • 通常、git clone 直後の master(あるいは main)ブランチは自動的に origin/master を追跡します。

3. origin の確認・操作コマンド

  • origin の URL 確認git remote -v # 出力例 # origin https://github.com/ユーザー名/リポジトリ.git (fetch) # origin https://github.com/ユーザー名/リポジトリ.git (push)
  • origin の追加git remote add origin https://github.com/ユーザー名/リポジトリ.git
  • origin の名前変更git remote rename origin upstream
  • origin の削除git remote remove origin

4. 補足:origin はあくまで「名前」

  • 技術的にはただのエイリアス(別名)です。
  • 複数のリモートを扱う場合、origin 以外にも任意の名前(upstreamgithubgitlab など)を自由に設定できます。

5. まとめ

  • origin は git clone 時に自動的に設定されるリモートリポジトリのデフォルト名。
  • git fetch/pull/push の際に省略して参照できる利便性を提供する。
  • 名前は変更・追加・削除できるため、複数リモートの管理も柔軟に行える。

3. タブ切り替え

タブ説明
Branchesローカル/リモートのブランチ一覧を表示するメイン画面。
Pull requestsリポジトリに紐づくプルリクエスト一覧を表示する画面。

4. ブランチの検索・作成

  • Filter
    入力した文字列でブランチ名を部分一致フィルタリングできます。
  • New branch
    新しいローカルブランチを作成し、そのままチェックアウトします。

5. ローカルブランチ一覧

  1. Default branch
    • main:リポジトリのデフォルトブランチ(最後の更新タイムスタンプ付き)。
  2. Recent branches(最大5つ表示されます)
    直近でチェックアウトまたは更新したローカルブランチのリスト。
    例:
    • feature/NewCoin (5 hours ago)
    • feature/Enemy/Fukushima (4 hours ago)
    • feature/Audio/ver4 (5 hours ago)
    • feature/character (7 hours ago)
    • Teacher (7 hours ago)

切り替え方法:任意のブランチ名をクリックすると、そのブランチにチェックアウトされます。


6. リモートブランチ一覧

  • Other branches
    origin 上に存在するが、ローカルでチェックアウトしていないブランチ。
    例:
    • origin/feature/font (4 hours ago)
    • origin/feature/particle (3 days ago)

取得方法:各項目をクリックし を選ぶと、ローカルブランチとして取り込まれます。


7. ブランチのマージ

  • Choose a branch to merge into feature/NewCoin
    現在のブランチ(例: feature/NewCoin)へ他のブランチをマージする際に使用。
    1. 下部のメニューをクリック
    2. マージ元ブランチを選択
    3. 自動で git merge <選択ブランチ> が実行される

活用のポイント

  • こまめに Fetch:チーム開発中は定期的にリモート情報を取得し、最新のブランチ状況を把握しましょう。
  • Recent branches で切り替え:作業ブランチの切り替え履歴が分かりやすく、複数機能を並行開発する際に便利です。
  • リモートブランチの取り込み:共同開発者が新しいブランチを作成した際は、Other branches から素早くチェックアウトできます。

以上が、GitHub Desktop のブランチ選択メニューに関する基本操作と画面構成の解説資料です。チーム開発の効率化にご活用ください。