ゲーム制作のチームでの進め方(あつめるを題材とした場合)
「あつめる」をテーマにしたゲームジャムでのチーム開発シナリオを考える場合、以下のステップで進めることが有効です
役割の割り当て(基本:シミュレーション)
役割の割り当ては非常に重要です。基本スキルがプログラミングスキルであるため、全員がある程度の開発作業に関与しますが、ゲーム開発には他の多くの要素も含まれるため、それぞれが異なる追加の役割を持つことが効果的です。以下に、役割分担の一例を示します。
リードプログラマー兼プロジェクトマネージャー
主な役割
チームの技術的リーダーとして全体のコード構造を管理し、プロジェクトのタイムラインとタスクの配分を監督します。全体の進捗を追跡し、スケジュール通りにプロジェクトが進行しているかを確認します。
その他の作業
プロジェクトのマイルストーン設定、日々のミーティングの設定、必要に応じて調整を行うこと。チーム内のコミュニケーションの橋渡しも担当します。
ゲームデザイナー兼プログラマー
主な役割
ゲームのデザインを担当し、ゲームプレイのメカニクスとストーリーを形作ります。プレイヤーが直面する課題やゲーム内の進行ルートを考案します。
その他の作業
キャラクターやレベルデザインの基本的なアートワークも担当し、必要に応じて簡単なアセット作成を行います。プロトタイプのテストと調整にも関与します。
UI/UXデザイナー兼プログラマー
主な役割
ユーザーインターフェースとユーザーの付加価値を考える(ユーザーエクスペリエンス)の設計を行い、プレイヤーが直感的に操作できるようにします。メニューや画面のレイアウトを設計し、プレイヤーの反応に基づいて必要に応じて調整を行います。
その他の作業
グラフィックデザインのツールを使用して、ボタンやアイコンなどのビジュアル要素を作成します。また、ゲーム内の視覚的フィードバックや効果音の選定も担当します。
共通の役割
- 全員でコードレビューを行い、互いの作業を確認し合います。
- デバッグと最終テストはチーム全体で協力して行います。
役割分担のポイント
強みと関心のマッチング
メンバーの興味や得意分野を考慮して役割を割り当てることで、モチベーションの維持と生産性の向上が期待できます。
柔軟な対応
固定的な役割に縛られず、プロジェクトの必要に応じて柔軟に役割を調整します。必要に応じて他のメンバーのサポートを行い、スキルの交流を促します。
このように役割を明確にすることで、チームとしてスムーズに協力し、限られた時間内で効率的にプロジェクトを進めることができます
2回目以降のチーム開発
項目は1度目でも採用していいですが、サンプルの内容については、開発工数がかかるものもありますので、2回目以降(経験者が集った場合)のアイデアと考えましょう
テーマ解釈とアイデアの拡張
「あつめる」というテーマをどのように解釈するかチームで話し合います。リソースをあつめるゲーム、アイテムを収集するアドベンチャーゲーム、情報収集をテーマにしたミステリーゲームなど、多岐にわたるアプローチが考えられます。
各メンバーからアイデアを出してもらい、そのアイデアがゲームとしてどのように機能するかを検討します。
ゲームプレイメカニクスの設計
「あつめる」動作をどのようにゲームプレイに統合するか具体的な計画を立てます。例えば、プレイヤーがアイテムを見つけてあつめるために解くべきパズルや、リソースを利用して何かを作り出すクラフティングシステムなどがあります。
収集したアイテムがゲーム内でどのような役割を果たすのか、また、プレイヤーの達成感や報酬システムをどう組み込むかを考えます。
ビジュアルとテーマの統合
ゲームのビジュアルスタイルがテーマ「あつめる」を反映しているか確認します。たとえば、カラフルで楽しいアイテム収集ゲーム、ダークで神秘的な雰囲気の秘宝収集ゲームなど、ビジュアルがテーマに合致していることが重要です。
アートチームは、収集アイテムのデザイン、ゲーム環境、キャラクターの外見などを作成します。
プロトタイプの迅速な開発とテスト
Unityの強力なツールを使用して、基本的なゲームプレイメカニクスのプロトタイプを素早く作成します。この段階での目的は、アイデアが実際に楽しいかどうかを確かめることです。
内部テストや友人を通じて初期のフィードバックを収集し、プロトタイプを改善します。
ゲームプレイの精緻化とバランス調整
収集要素がプレイヤーにとって楽しいものであることを確認し、過度に繰り返しにならないように工夫します。収集アイテムの種類、配置、取得の難易度を調整することが含まれます。
ゲームの進行度に応じて新しいアイテムが解放されるような進行システムを設計することで、プレイヤーが継続して遊びたくなる要素を追加します。
最終的なテストと調整
ゲームが完成したら、より広範囲なユーザーテストを行います。特にあつめる動作の満足度や、ゲーム全体の流れに焦点を当てたフィードバックを重視します。
テスト結果に基づき、最終的なバグ修正やバランスの微調整を行います。
これらのステップにより、「あつめる」というシンプルなテーマを、多層的で魅力的なゲーム体験に変えることができます。プロジェクトの進行中は常にチーム内のコミュニケーションを保ち、各メンバーがクリエイティブに貢献できる環境を維持することが重要です。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません