【GitHub入門】ブラウザからIssueを使って「開発メモ」を残す方法

― プログラミング中の気づきを整理する最もシンプルな手段 ―

■ はじめに

プログラムを作っていると、「ここを直したい」「次に追加したい機能がある」「後で調べたい」など、たくさんの“気づき”が出てきます。しかし、メモ帳や頭の中に置いたままでは忘れてしまいがちです。

そこで便利なのが、GitHubの「Issue(イシュー)」機能

ブラウザだけで簡単に、気づきを残し、後で確認できる仕組みです。


■ Issueとは?

Issue(イシュー) は、GitHubリポジトリ内で「課題」「提案」「改善点」などを記録するための仕組みです。

自分だけで使う場合は「開発メモ」として活用できますし、チーム開発なら「タスク管理ツール」としても役立ちます。


■ ブラウザからIssueを作成する手順

ここでは、すでにGitHubにログイン済みで、対象リポジトリ(例:RunGame)を開いている前提で説明します。

① 「Issues」タブを開く

上部メニューの「Issues」タブをクリックします。

URLの例:

https://github.com/ユーザー名/リポジトリ名/issues

② 「New issue」ボタンを押す

右上の [New issue] ボタンをクリックすると、新規作成画面が開きます。

③ タイトルと内容を入力する

  • Title(タイトル):メモの内容を一言で例)「設定画面のボタン配置を見直す」
  • Description(本文):気づきの詳細、改善案、再現手順などを自由に記入Markdownも使えるため、箇条書きやコードブロックも利用可能です。
### 気づき
保存ボタンが下すぎて見づらい。

### 改善案
・ボタンを上部に移動  
・セクションごとにまとめて再配置

④ 「Submit new issue」で登録

入力が終わったら、画面下部の [Submit new issue] をクリック。

これでIssueが作成され、一覧に表示されます。


■ 登録後の使い方

Issueを「開発メモ」として活用する

  • 「あとで修正」「確認したい」「追加予定」など、思いついたタイミングでIssueを作成
  • 1つのIssueに対して「コメント」で経過を書き足すのもOK

完了したら「Close issue」

  • 対応が完了したら [Close issue] ボタンを押して終了
  • 完了済みも履歴として残るため、振り返りにも使えます

Markdownで読みやすくする工夫

Issue本文には Markdown記法 が使えます。

例えば:

### やること
- [x] 画面デザインの確認  
- [ ] ボタンの位置調整  
- [ ] 動作テスト

これにより、チェックリストとしてタスクの進捗を管理できます。


■ 実践例:「気づきをその場でIssue化」

例えば、Unity開発中に「ボタン配置のCanvas設定を直したい」と思ったら:

  1. すぐにブラウザで該当リポジトリの「Issues」へ
  2. 「New issue」でタイトル「ボタン配置をCanvasにまとめる」
  3. 詳細をMarkdownで記述
  4. Submitしておけば、後で見返すときに迷わない

ポイントは“その場でメモ”すること。

小さな気づきを放置しないことが、プロジェクトの品質向上につながります。


■補足

チーム開発での活用

職業訓練校などのチーム開発では、Issueを「思考ログ」として使うと学びが深まります。

  • エラーの原因をIssueに書いて「解決策コメント」で共有
  • 機能提案をIssueとして出して、他メンバーが意見を書く

Gitのコミット履歴が「変更の記録」なら、Issueは「考えた過程の記録」です。

どちらも作品制作の“裏側”を示す重要なポートフォリオになります。


■ まとめ

項目内容
利用場所GitHubの「Issues」タブ
用途バグ報告・改善案・開発メモなど
操作New issue → Title → Description → Submit
メリット思考の可視化・後から振り返りができる
推奨活用個人開発・チーム開発・学習メモとして
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