Unity 6 × Visual Studio 2026 開発フロー完全ガイド

はじめに

Unity 6 と Visual Studio 2026(以下、VS 2026)は、最新の開発環境として登場した組み合わせです。

VS 2026 は AI によるコード補助機能が強化され、起動速度や操作性も大幅に改善されました。

この記事では、Unity 6 との組み合わせで実際に開発を行うための手順を、学習者向けにわかりやすく整理します。


1. 環境準備

推奨スペック

項目推奨
OSWindows 11(64bit)
メモリ16 GB 以上(快適動作は 32 GB〜)
CPU8 コア以上推奨
ストレージSSD(空き100 GB以上)

※ VS 2026 は VS 2022 と同時にインストール可能です。


2. インストール手順

  1. Visual Studio Installer から VS 2026 をインストール
    • ワークロードは必ず「ゲーム開発(Unity 使用)」をチェック。
    • 「.NET デスクトップ開発」も一緒に入れておくと便利です。
  2. Unity Editor(2026対応版) を準備
    • Unity 6.2 以降を使用(Visual Studio 2026 対応が安定しています)。
    • Unity Hub の「Add」からインストールします。
  3. VSTU(Visual Studio Tools for Unity) が自動で導入されていることを確認。
    • もしない場合は VS の「拡張機能」から追加します。

3. Unity の設定

  1. メニュー → Edit > Preferences > External Tools
  2. External Script Editor を → Microsoft Visual Studio 2026 に設定
  3. もしリストに出ない場合: - 「Regenerate project files」をクリック - それでも出ない場合は .exe を手動で指定

4. 実際の開発フロー

① Unity でスクリプトを作成

using UnityEngine;

public class PlayerMove : MonoBehaviour
{
    void Update()
    {
        transform.Translate(Vector3.forward * 3f * Time.deltaTime);
    }
}

② VS 2026 が自動で開く

  • クラス名や変数名にカーソルを置くと、AI が補完候補を提案。
  • コメントを書くときも、自然言語で説明を書くと AI がドキュメントを整形してくれます。

③ デバッグ

  • Unity で「Play」ボタンを押したあと、VS 2026 の「デバッグ → Unity にアタッチ」を選択。
  • ブレークポイント を置いて停止/変数ウォッチが可能。

④ エラー対応

  • エラー行をクリック → AI アシスタントが「修正案」を提示。
  • 提案はそのまま使わず、自分で理解して採用することが重要。

5. コーディングを快適にする設定

機能内容設定場所
フォントサイズ調整見やすい大きさにツール > オプション > 環境 > フォントと色
テーマ切替明るい/暗いテーマ環境 > 一般
自動保存コード編集中に自動保存ツール > オプション > テキストエディター
AI サジェストCopilot 機能の有効化拡張機能 > GitHub Copilot

6. Unity 6 との相性と注意点

  • ソリューション構成Unity 6 では新形式の .slnx に対応しています。VS 2026 はこの形式を高速に扱えるよう最適化されています。
  • .NET バージョンUnity 6 の内部は .NET 8 ベース。VS 2026 はこれを完全サポートしています。
  • 旧バージョン互換VS 2022 用プロジェクトも開けますが、再保存時に設定が更新される場合があるため注意。

7. チームでの使い方の工夫

  • 課題提出時のルール例「AI が提案したコードを採用した場合、その理由をコメントに記述する」→ 学習効果を下げず、AI活用の透明性を確保できます。
  • バージョン管理(GitHub Desktop)VS 2026 と GitHub 連携がスムーズ。コミットメッセージもAI補助が可能です。
  • フォルダ構成の例
Assets/
  Scripts/
  Prefabs/
  Scenes/
Packages/
ProjectSettings/

8. トラブルシューティング

症状対処
VS が External Editor に出ないUnity の VS Editor パッケージを更新
ブレークポイントが止まらないUnity 再起動 → VS を再アタッチ
ソリューションが壊れる.vs フォルダ削除 → Unity で再生成

まとめ

ポイント内容
安定性重視なら VS 2022 でも十分VS 2026 は新機能が多く変化も大きい
学習目的なら「AI支援を使いこなす練習」に最適Copilot に頼らず根拠を理解する姿勢を持つ
並列インストール可不安があれば VS2022 と併用が安全

補足:学習の進め方

  • まず VS 2026 の操作に慣れる
  • 短いコード(5〜10行)で AI の補完を観察
  • 「AI に頼らず書けるコード」と「AI を使うと効率化できる部分」を自分で区別できるようにする

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Posted by hidepon