【バージョン管理ツール入門 第6回】

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Gitの基本操作

Gitで最も重要な3つの操作

Gitでは次の3つの操作が基本になります。この3つを覚えれば、日常的な開発のほとんどをカバーできます。


add(追加)

変更したファイルを記録対象に追加する操作です。

コードを編集すると、Gitは「このファイルが変更された」と検知します。しかし、変更されたファイルは自動的にはcommitされません。まず「この変更を記録したい」と add で指定する必要があります。

git add .

. は「カレントフォルダ内のすべての変更」を意味します。特定のファイルだけ追加したい場合は、ファイル名を指定します。

なぜ add が必要か:例えば、デバッグ用に一時的に書いた Console.WriteLine を、commit に含めたくない場合があります。add で選べることで、「記録する変更」と「記録しない変更」を分けられます。


commit(コミット)

変更履歴を保存します。

git commit -m "ログイン機能追加"

-m の後ろに、その変更の内容を説明するコメントを書きます。後から履歴を見たときに「何をしたか」が分かるように、具体的に書きましょう。

よくある勘違いが「commit は保存(Save)と同じ」というものです。違います。Save はエディタの操作で、commit は「この状態を履歴として残す」操作です。Save しただけでは Git の履歴には残りません。add して commit して初めて履歴になります。


push(プッシュ)

GitHubなどのサーバに変更内容を送信します。

git push

commit は自分のPCに履歴を保存するだけです。push すると、GitHub などのリモートリポジトリにその履歴が送られます。これにより、

  • バックアップになる
  • チームメンバーと共有できる
  • 別のPCからもアクセスできる

ようになります。

学習時や業務では「今日の作業が終わったら push する」習慣をつけると、PCが故障しても安心です。


pull(プル)— 補足

pullは、リモートリポジトリの変更を自分のPCに取り込む操作です。push の逆です。

git pull

チーム開発では、他の人が push した変更を pull で取得してから、自分の作業を進めます。これにより「誰の変更が最新か」が常に1つに決まり、上書き事故を防げます。個人で複数PCを使う場合も、作業開始前に pull すると、最新の状態から始められます。


実際の開発の流れ

実際の開発では

コードを編集
↓
add(記録したい変更を選ぶ)
↓
commit(履歴として保存)
↓
push(GitHub に送信)

という流れで作業します。このサイクルを繰り返すことで、変更履歴が蓄積されていきます。


よくある失敗と対処

add し忘れて commit した:変更が commit に含まれていません。もう一度 add して commit し直します。

commit コメントを空で送った:後から何をしたか分からなくなります。できるだけ毎回、内容が分かるコメントを書きましょう。

push し忘れた:PC内には履歴がありますが、GitHub には残っていません。作業の区切りで push する習慣をつけると安心です。


1日の作業の終わりに

学習や業務では、その日の作業が終わったら「commit → push」まで行うことをおすすめします。これにより、自宅やリモートからもGitHub上でコードを確認できます。また、PCの故障や不具合があっても、GitHubに push しておけば復元が可能です。リモートワークが増えた今、push の習慣は特に重要になっています。

「編集 → add → commit → push」の流れを、毎日の習慣にしてみてください。

次回は、Gitと一緒に登場する「GitHub」について説明します。

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