【バージョン管理ツール入門 第7回】
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GitHubとは何か
GitとGitHubの違い
Gitは履歴管理ツールです。自分のPC上で、変更履歴を管理するソフトウェアです。
GitHubは、Gitのリポジトリをインターネット上で保存・共有するサービスです。GitHubがなくてもGitは使えますが、GitHubがあることで、チーム開発やバックアップが格段に楽になります。
混同しやすいので整理すると:
- Git = ツール(ソフトウェア)
- GitHub = サービス(Gitのデータを預かる場所)
GitHubでできること
ソースコードの保存:自分のPCだけでなく、クラウド上にも履歴が残ります。PCが壊れても、GitHubから復元できます。
チーム開発:複数人が同じリポジトリに push することで、コードを共有できます。誰がいつ何を変更したかも、履歴で確認できます。
公開プロジェクト:リポジトリを公開すると、世界中の開発者がコードを見たり、改良案を提案したりできます。多くのオープンソースプロジェクトがGitHubでホスティングされています。
Issue・Pull Request:バグ報告や機能提案をIssueで管理し、変更の提案をPull Requestで行えます。コードだけでなく、開発の進め方もGitHub上で整理できます。
なぜGitHubが使われるのか
GitHubが登場する前は、自分でサーバを用意してGitのリポジトリを置く必要がありました。GitHubはそれを無料(条件あり)で提供してくれたため、個人や小規模チームでも気軽にGitを使えるようになりました。
現在では世界最大の開発者プラットフォームと言われ、1億人以上の開発者が利用しています。MicrosoftがGitHubを買収したことからも、その重要性が分かります。
学習・業務での使い方
学習時には、主に次のような使い方をします。
- GitHubアカウントを作成し、課題用のフォルダをGitで管理して push
- 提出物としてGitHubのURLを共有し、講師がコードを確認
- 就職・転職活動で、GitHubのプロフィールやリポジトリを見せることで、学習歴やコードの書き方をアピール
業務では、既存のリポジトリを clone して参加したり、CI/CD(継続的インテグレーション)と連携してデプロイに使ったりします。コードレビューは Pull Request で行うことが多く、GitHubがその中心になります。
GitHubとGitの関係
Gitが「履歴を管理する仕組み」なら、GitHubは「その履歴を預かる倉庫」のようなものです。自分のPC(ローカル)とGitHub(リモート)の間で、push でデータを送信し、pull で取得します。第6回で説明した push と pull を組み合わせることで、チームメンバー同士が安全に変更を共有できます。まずは push に慣れることが大切です。
GitHubの始め方
GitHubを使うには、まずアカウントを作成します。https://github.com にアクセスし、メールアドレスとパスワードを登録するだけで無料で始められます。
アカウントを作ったら、リポジトリを作成します。GitHub Desktop を使う場合、ローカルで作ったリポジトリを「Publish」することで、GitHub上に新規リポジトリが自動作成されます。特別な設定は不要です。
次回は、コマンド操作が難しい初心者向けに「GitHub Desktop」を紹介します。


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