【C#】抽象クラスとインターフェースの使い分け
C#での抽象クラスとインターフェースの使い分けについて説明します
抽象クラス (Abstract Classes)
- 定義: 抽象クラスは、部分的に実装されたクラスで、継承されることを前提としています。抽象メソッドやプロパティを含むことができます。
- 使用時: 共通の基本機能や状態がある場合に使用します。例えば、異なる種類の動物を表すクラスが共通の特性(例:名前、年齢)を持つ場合です。
- 継承: 他のクラスは抽象クラスを継承できますが、一度に一つの抽象クラスしか継承できません(多重継承はサポートされていません)。
- 実装: 抽象クラスを継承するクラスは、すべての抽象メソッドを実装しなければなりません。
インターフェース (Interfaces)
- 定義: インターフェースは、メソッド、プロパティ、イベントなどの契約を定義しますが、これらの実装を提供しません。
- 使用時: 異なるクラスが共通の契約を共有する必要があるが、共通の基本実装が不要な場合に使用します。例えば、異なる種類のクラスが共通の操作をサポートする必要がある場合です。
- 継承: クラスや構造体は複数のインターフェースを実装できます。これにより、C#の多重継承の制限を回避することができます。
- 実装: インターフェースを実装するクラスは、インターフェースのすべてのメンバーを実装しなければなりません。
まとめ
- 共通の基本実装が必要な場合は抽象クラスを使用します。
- 契約の定義のみが必要で、異なる実装が予想される場合はインターフェースを使用します。
- 複数のクラス間での共通性が必要な場合は、インターフェースの使用が推奨されます。
適切な選択は、具体的なニーズと設計の要件に大きく依存します
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