Animator Controllerのビジュアルの使い方に関する技術資料
Animator Controllerは、Unityにおいてキャラクターやオブジェクトのアニメーションを管理・制御するための強力なツールです。この技術資料では、Animator Controllerの基本的な使い方やビジュアルの設定方法についてステップバイステップで解説します。アニメーションの遷移やスクリプトとの連携方法も紹介します。
目次
Animator Controllerの作成
- Animator Controllerを作成:
- プロジェクトウィンドウで右クリックし、
Create
->Animator Controller
を選択します。 - 作成したAnimator Controllerにわかりやすい名前を付けます(例:
PlayerAnimatorController
)。
- オブジェクトに適用:
- Animator Controllerをアニメーションさせたいオブジェクトに適用します。アニメーション対象のオブジェクトに
Animator
コンポーネントが必要です。 - 作成したAnimator Controllerを、
Animator
コンポーネントのController
フィールドにドラッグ&ドロップして適用します。
Animatorウィンドウの使い方
- Animatorウィンドウの表示:
- メニューの
Window
->Animation
->Animator
を選択して、Animatorウィンドウを開きます。 - Animatorウィンドウでは、アニメーションのステートや遷移をビジュアルで設定できます。
- 状態(State)の作成:
- Animatorウィンドウの空白エリアを右クリックし、
Create State
->Empty
を選択します。 - 新しい状態(ステート)が作成されます。この状態は、アニメーションの「ステップ」を表します。
- 作成したステートに適切な名前を付けます(例:
Idle
、Walk
)。
- アニメーションの割り当て:
- 作成したステートをクリックし、インスペクターウィンドウでアニメーションを割り当てます。
- 割り当てるアニメーションは事前に作成し、プロジェクト内に保存されている必要があります。
トランジションの設定
- トランジションの作成:
- 状態(ステート)同士の遷移を設定するには、ステートを右クリックして
Make Transition
を選択します。 - 遷移先となるステートをクリックすると、矢印でステート間にトランジションが作成されます。
- トランジションの条件設定:
- トランジションをクリックすると、インスペクターにその設定が表示されます。
Conditions
セクションでは、トランジションが発生する条件(パラメータ)を設定します。
パラメータの設定と使用
- パラメータの追加:
- Animatorウィンドウの左上にある
Parameters
タブを選択します。 +
ボタンをクリックし、新しいパラメータを追加します。パラメータの種類にはBool
(ブール型)、Float
(浮動小数点数)、Trigger
(トリガー)などがあります。
- パラメータの活用例:
- 例として、歩行状態のアニメーションに
Bool
型のisWalking
というパラメータを使用します。 - トランジション条件に
isWalking == true
を設定することで、キャラクターが歩いているときに歩行アニメーションが再生されます。
スクリプトを使ったアニメーション制御
Animator Controllerはスクリプトと連携してアニメーションを動的に制御できます。以下は、歩行アニメーションをスクリプトで制御するサンプルコードです。
public class PlayerController : MonoBehaviour
{
public Animator animator;
void Update()
{
// 縦軸の入力(前進・後退)の取得
float move = Input.GetAxis("Vertical");
// Animatorのパラメータを設定
animator.SetBool("isWalking", move != 0);
}
}
このコードでは、プレイヤーが移動しているかどうかを検出し、isWalking
パラメータをtrue
またはfalse
に設定します。パラメータが変更されると、Animator Controller内のトランジションが発生し、アニメーションが切り替わります。
まとめ
- Animator Controllerは、アニメーションのステートマシンをビジュアル的に管理するツールで、簡単にアニメーションの制御が可能です。
- ステートとトランジションを使い、パラメータによる条件でアニメーションを遷移させることができます。
- スクリプトからAnimatorのパラメータを制御することで、インタラクティブなアニメーションを実現できます。
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