Visual Studioのプロパティスニペットの使い方
目次
概要
Visual Studioは、プロパティスニペットを利用することで、言語の常識的なコードパターンをショートカットで自動生成し、コード書きを効率化するための機能を提供しています。この資料では、Visual Studio に標準で含まれるプロパティスニペットの使用方法と上手な利用方法を解説します。
標準のプロパティスニペット一覧
スニペット名 | 略語の意味 | 説明 | 使用例 | 生成されるコード例 |
---|---|---|---|---|
prop | property | 自動プロパティを作成するスニペット。 | prop → Tabキー ×2 | public int MyProperty { get; set; } |
propfull | property full | バッキングフィールドを含むフルプロパティを作成するスニペット。 | propfull → Tabキー ×2 | private int myVar; public int MyProperty { get { return myVar; } set { myVar = value; } } |
propg | property getter | ゲッターのみのプロパティを作成するスニペット。 | propg → Tabキー ×2 | public int MyProperty { get; } |
propdp | property dependency | WPF の依存関係プロパティを作成するスニペット。 | propdp → Tabキー ×2 | public static readonly DependencyProperty MyPropertyProperty = DependencyProperty.Register(...); |
各スニペットの詳細
1. prop
: 自動プロパティ
- 説明: 最も基本的なプロパティのテンプレートで、ゲッターとセッターが自動生成されます。
public int MyProperty { get; set; }
2. propfull
: バッキングフィールドを含むフルプロパティ
- 説明: 値を保持するためのプライベートフィールドを含むプロパティテンプレート。
private int myVar;
public int MyProperty
{
get { return myVar; }
set { myVar = value; }
}
3. propg
: ゲッターのみのプロパティ
- 説明: 読み取り専用プロパティを作成します。C# 6.0 以降で追加されたシンプルな構文。
public int MyProperty { get; }
4. propdp
: WPF の依存関係プロパティ
- 説明: WPFのデータバインディングやスタイル設定で使用するプロパティを作成します。
public static readonly DependencyProperty MyPropertyProperty =
DependencyProperty.Register("MyProperty", typeof(int), typeof(MyClass), new PropertyMetadata(0));
public int MyProperty
{
get { return (int)GetValue(MyPropertyProperty); }
set { SetValue(MyPropertyProperty, value); }
}
まとめ
Visual Studioに標準で含まれるプロパティスニペットは、コード生成を効率化するための有用なツールです。この資料で解説したスニペットを活用して、コード書きの効率を向上させましょう。
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