生成AIを活用したUnity制作ワークフロー

  1. 企画・要件定義
    • ゲームコンセプトやアートスタイル、必要なアセット(キャラクター、背景、UI、サウンドなど)を洗い出す
    • 生成AIの活用範囲(画像生成、3Dモデル、コード生成、テキスト/会話生成など)を明確化
    • プロジェクト管理ツール(GitHub Projects/Trelloなど)にタスク化
  2. プロンプト設計・データ収集
    • 生成AIに与える「プロンプト」を詳細に設計
      • 例:“ファンタジー風の城の外観、夕暮れ時、ディテール豊かな石造り”
    • 参考となる画像やテキストをGather(Moodboard)し、AIへ学習フィードバック
  3. アセット生成
    • 2D画像/テクスチャ生成
      • DALL·E、Stable Diffusion を用いてコンセプトアートやスプライトを作成
      • 生成後、Photoshop/Affinity Photoで色調補正・トリミング
    • 3Dモデル生成
      • Kaedim、DreamFusion などのテキスト→3Dモデルツールを活用
      • Blender にインポートし、リトポロジーやUV展開を実施
    • サウンド・BGM生成
      • Jukebox、MusicLM で雰囲気に合ったトラックを生成
      • Audacityでループ編集・ノイズ除去
  4. Unityへの取り込み・配置
    • アセットをAssets/フォルダにインポート
    • ScriptableObjectやAddressable Asset Systemで管理
    • ProBuilderやGaiaなどを使ってシーンに自動配置/レイアウト
  5. コード生成・スクリプト開発
    • ChatGPT や CodeGPT Unityプラグインで C# スクリプトの雛形を生成
      • 例:“Unityでアイテム取得時にInventoryに追加するスクリプトを作成して”
    • 生成コードをReviewし、命名規則やパフォーマンス最適化を適用
    • 自動テスト(Unity Test Framework)用のテストコードも同時生成
  6. インタラクション設計・会話システム
    • NPC会話やチュートリアル文言をGPT系モデルで生成
    • Ink/Fungusなどのダイアログツールに組み込み、分岐チェック
  7. ポストプロセス・仕上げ
    • LOD設定、Occlusion Culling、Lightmapベイクでパフォーマンス調整
    • 生成テクスチャの圧縮、オーディオのビットレート調整
    • Prefab化して再利用可能なパッケージにまとめる
  8. テスト・デバッグ
    • Play Mode/Edit Mode テストで機能検証
    • ユーザビリティテストを実施し、AI生成部分の品質・一貫性をチェック
    • バグ修正やアセット調整を反復
  9. リリース準備・配布
    • Addressables でオンライン配信可能なアセットバンドルを作成
    • CI/CD(例:GitHub Actions)に統合し、ビルド→自動テスト→ストア申請フローを自動化
    • リリースノートやドキュメントをAIで自動生成し、READMEに反映
  10. 運用・アップデート
    • ユーザーフィードバックをもとにプロンプトを改善し、追加アセットや機能を生成
    • LLMチャットボットをゲーム内ヘルプに活用
    • 定期的なパッチに生成AIを組み込み、新規コンテンツを効率的に投入

ポイントまとめ

  • プロンプトの質が鍵:具体的かつ文脈を含んだプロンプト設計を
  • AI生成物の検証は必須:リトポロジー、動作確認、テクスチャのシームレス性など
  • 自動化パイプライン構築:Editor拡張やCI/CDで反復作業を削減
  • 反復改善:テスト結果やユーザー評価を基にAI活用プロセスをブラッシュアップ

このワークフローを基に、自身のプロジェクト要件に合わせてカスタマイズし、生成AIをフル活用した効率的なUnity開発を目指してください。

AI,Unity,生成AI

Posted by hidepon