CD-ROM/DVDでのClickOnceアプリケーションの配布方法

ここでは、ClickOnceでの配布先としてCD-ROM/DVDを選択した時の手順について見ていきます

1. 発行の準備

ClickOnceを使ってアプリケーションをCD-ROMやDVDに発行するためには、まずVisual Studioでプロジェクトを準備し、発行先としてCD-ROM/DVDを選択します。

2. 発行の実行

Visual Studioでプロジェクトを発行すると、指定したフォルダーにClickOnceのインストーラーや関連ファイルが生成されます。このフォルダーの内容が、後でCD-ROMやDVDに書き込むデータになります。

3. ディスクへの書き込み

発行が完了すると、指定したフォルダーに以下のようなファイルとフォルダーが生成されます:

  • setup.exe – アプリケーションのインストーラー。
  • .applicationファイル – ClickOnceマニフェストファイル。
  • [Application Files]フォルダー – アプリケーションの実際のバイナリとリソースファイルが含まれています。

これらのファイルを、書き込みソフトウェア(例: Windowsの標準書き込み機能やサードパーティ製のディスク書き込みソフト)を使ってCD-ROMやDVDに書き込みます。

4. 配布

CD-ROMやDVDに書き込みが完了したら、ディスクをエンドユーザーに配布します。エンドユーザーがこのディスクを使用してアプリケーションをインストールできるようにするために、以下の手順を案内します。

5. エンドユーザーによるインストール

  1. CD-ROM/DVDの挿入: ユーザーはCD-ROMやDVDをパソコンに挿入します。
  2. インストールの開始:
    • 自動再生が有効になっている場合、ディスクを挿入すると自動的にインストーラー(setup.exe)が起動します。
    • 自動再生が無効になっている場合、ユーザーはエクスプローラーでディスクを開き、setup.exeを手動でダブルクリックしてインストールを開始します。
  3. インストールの完了:
    • インストールが完了すると、アプリケーションはユーザーのスタートメニューやデスクトップにショートカットとして配置されます。

6. アプリケーションの起動と更新

  • 起動: インストールされたアプリケーションをユーザーが起動すると、通常どおりアプリケーションが動作します。
  • 更新: 更新が必要な場合、アプリケーションを新しいバージョンで再発行し、再度CD-ROM/DVDに書き込んで配布します。ClickOnceの自動更新機能はネットワークやインターネット経由で配布されるアプリケーションに適しているため、CD/DVDを使用した場合、手動で更新ディスクを配布する必要があります。