1プロジェクトで積み上げるC#基礎トレーニング設計
操作練習から「構造理解」へ進むタイミングです。
これまでの演習
このコースでは、これまでの演習で、
- プロジェクトを毎回作る
- スタートアップを切り替える
- Visual Studio の操作に慣れる
ということを重視してきました。これは必要なステップでした。まずは「環境に慣れる」ことが大切だからです。
ここからは、もう一段階進みます。
プロジェクト作成時の重要設定
今回のトレーニングでは、
トップレベルステートメントは使用しません。
トップレベルステートメントとは、プログラムの入口(Main)を省略して書く機能です。オフにすると、Main の構造がはっきり見える形で生成されます。
プロジェクト作成時に「トップレベルステートメントを使用する」というチェックや表示が出たら、オフにしてください。(「追加情報」の画面にある場合があります)
- 入口(Main)を明確にするため
- プログラムの全体構造を理解するため
- これから学ぶWinFormsにつなげるため
皆さんが混乱しないように、あえて明示的な形で進めます。
なぜ1プロジェクトで進めるのか
これから学ぶWinFormsアプリは、
- 1つのプロジェクト
- 複数のファイル
- 役割分担
という構造になります。
本質は「プロジェクトを増やすこと」ではなく、「ファイルを増やし、役割やつながりに慣れること」です。
そのため、演習を1つのプロジェクトに積み上げていきます。
MiniPractice 構成
① ソリューション作成
- 新しいプロジェクトの作成
- コンソールアプリを選択
- ソリューション名・プロジェクト名を MiniPractice にする
② Day1.cs を追加
ソリューションエクスプローラー(画面右側のツリー)で、MiniPractice と書いてあるプロジェクトを右クリック → 追加 → クラス → 名前を Day1.cs にする
③ Day1.cs を開き、中身を下記のコードに置き換える
namespace MiniPractice
{
static class Day1
{
public static void Run()
{
// 今日のウォームアップを書く場所
}
}
}
※ Run() の { } の中が、今日のウォームアップを書く場所です。
④ Program.cs を開き、中身を下記のコードに置き換える
namespace MiniPractice
{
class Program
{
static void Main(string[] args)
{
Day1.Run();
}
}
}
※ Main がプログラムの入口です。ここから Day1.Run() が呼ばれ、Day1.cs のコードが実行されます。
ここで「プログラムはどこから始まるのか」が見えるようになります。
ここから意識してほしいこと
これまで学んできたのは「文法の基礎」です。
ここからは「ファイルの役割やつながり」も意識します。
- コードが動くかどうかだけでなく、
- どこから始まるのか
- どうつながっているのか
を見る目を育てます。
毎日の積み上げ
- Day2.cs、Day3.cs、Day4.cs…とファイルを増やしていく(ソリューションエクスプローラーで MiniPractice を右クリック → 追加 → クラス)
- Program.cs の Main 内で、
Day1.Run()をDay2.Run()、Day3.Run()…と書き換えて、毎日「Runするクラス」だけを切り替える
なぜ生成AIを使わない時間を作るのか
今日は「思い出す力」を鍛える時間です。
- AIは後で使います
- まずは、自分の力で再現できること
- それができるようになると、AIは強力な味方になります
これからの段階
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 前半 | 操作に慣れる |
| 中盤 | ファイルの役割やつながりを理解する(今ここ) |
| 後半 | 設計を意識する |
今はちょうど「中盤」に入るタイミングです。方針は変わっていません。一段階、レベルを上げます。
最後に
まずは1行書けたら、それで十分です。

