C# 初心者向けガイド – 変数の基礎

この資料では、C#における変数の基本概念とその使い方について、具体例を交えて分かりやすく解説します。


変数とは何か?

プログラムを書く際、データを一時的に保存して操作する必要があります。そのために使用するのが変数です。変数を以下のようにイメージしてください。

  • 変数はデータを保存するための「箱」です。
  • 各「箱」には名前がついており、その名前を使って箱の中身を操作します。
  • 変数には「型」があり、その型に応じて保存できるデータの種類が決まっています。

例題:簡単な加算

プログラムの中で、変数aに3という値を代入し、続いて変数bに4という値を代入します。そして最後に、変数xabの合計を代入します。この場合、変数xにはどのような値が入るでしょうか?

  1. 変数aに3を代入します。
  2. 変数bに4を代入します。
  3. 最後に、変数xabの合計を代入します。

このとき、変数xには何が入るでしょうか?

実際のC#コード

以下に対応するC#コードを示します。

// 変数の宣言と初期化
int a = 3; // aに3を代入
int b = 4; // bに4を代入

// aとbを足してxに代入
int x = a + b;

// xの値を表示
Console.WriteLine(x); // 結果: 7

このコードを実行すると、コンソールに7が表示されます。

図解

変数を「箱」に見立てると、以下のようになります。

   a: [ 3 ]
   b: [ 4 ]
   x: [ 7 ]
  • abの値を足した結果がxに保存されます。

変数の役割

変数には以下のような役割があります。

  1. データの保存
    • プログラム内で使うデータを保持します。
  2. 計算結果の記録
    • 他の変数や値を用いて計算し、その結果を保存します。
  3. 柔軟な再利用
    • 必要に応じて新しい値を代入することができます。

データ型について

C#では、変数に保存するデータの種類を「型」で指定します。これにより、どのようなデータを保存できるかが決まります。

型名説明
int整数を保存する3, -10, 42
double小数を保存する3.14, -0.5
float小数を保存する(精度はdoubleより低い)3.14f, -0.5f
string文字列(テキスト)を保存する"Hello"
bool真偽値(true または false)を保存true, false

型の例

以下に、いくつかのデータ型を使ったコード例を示します。

int number = 10;         // 整数型
string message = "こんにちは"; // 文字列型
double pi = 3.14;        // 小数型(高精度)
float e = 2.71f;         // 小数型(低精度)
bool isActive = true;    // 真偽値型

応用例

足し算以外の計算

以下の例では、足し算以外の演算も行っています。

int a = 3;
int b = 4;

int y = a * b; // 掛け算
int z = b - a; // 引き算

Console.WriteLine(y); // 結果: 12
Console.WriteLine(z); // 結果: 1

値の変更

変数の値は、後から新しい値に置き換えることができます。

int number = 10; // 最初の値
number = 20;     // 新しい値を代入
Console.WriteLine(number); // 結果: 20

問題に挑戦!

次のコードを読んで、変数resultには何が入るか考えてみましょう。

int a = 8;
int b = 2;
int result = a / b;

答え: resultには4が入ります。


まとめ

  • 変数はデータを保存する箱です。
  • 変数には型と名前が必要です。
  • 変数を使うことで計算やデータ操作が簡単に行えます。

まずは基本的な操作から始めて、徐々に応用的な使い方に挑戦してみましょう。

C#,変数

Posted by hidepon