Unityにおけるフレームの基本概念

ゲーム開発を初めて学ぶ際、Unityの「フレーム」という考え方を理解することはとても重要です。フレームという概念を把握することで、ゲーム内の動きを滑らかに制御し、快適なゲーム体験を提供できます。本資料では、初心者の方向けにUnityのフレームについてわかりやすく解説していきます。

1. フレームとは?

Unityでゲームを作成する際、「フレーム」とはゲーム画面が更新される1回分の単位を指します。パラパラ漫画の1ページや映画のフィルム1枚のように考えることができます。

ゲームは静止画像を高速で連続再生することで、動きを表現しています。

2. フレームの仕組み

Unityはゲームの動きを実現するために、以下の処理を高速で繰り返しています。

  • 入力(キーボードやマウスの操作)を受け取る
  • キャラクターやオブジェクトの位置・状態を計算する
  • 結果を画面に描画する

これを1秒間に数十回行います。

例えば、1秒間に60回更新される場合は「60FPS(Frames Per Second)」と言います。

  • 30FPS:1秒間に30回のフレーム更新
  • 60FPS:1秒間に60回のフレーム更新(一般的な標準)

3. Unityの「Update()」メソッド

Unityではスクリプト内にUpdate()という特別なメソッドがあります。

void Update()
{
    // この中の処理は毎フレームごとに繰り返し実行される
}

例えば以下のような処理を記述します。

  • キャラクターを移動させる
  • プレイヤーの入力を監視する

これらの処理は毎フレーム実行されることで、滑らかな動きを実現します。

4. フレームレートが重要な理由

フレームレートが安定しないと、ゲームの動きがカクついてしまいます。

  • フレーム数が高い(60FPS以上):動きが滑らかで自然に感じる
  • フレーム数が低い(20FPS以下):動きが不自然で、操作性が悪く感じる

そのため、フレームレートを安定させることが快適なゲーム体験に繋がります。

5. フレームを意識したプログラム作成のポイント

フレームを意識してプログラムを書くためには以下を心がけましょう。

  • 重い処理(複雑な計算や大量のオブジェクト処理など)は毎フレーム実行すると、パフォーマンスが低下します。
  • 常に更新が必要な処理だけをUpdate()メソッド内に記述しましょう。
  • 更新が不要な処理は初期化時のStart()などで1度だけ処理するのが効率的です。

まとめ

フレームの概念を理解すると、Unityで滑らかで快適なゲーム体験を実現できます。

  • フレームとは画面更新の1単位
  • Unityは毎秒何十回もフレーム処理を行っている
  • 毎フレーム処理をするためのメソッドがUpdate()である

フレームの特性を活用して、効率よくゲーム開発を進めましょう。

Unity

Posted by hidepon