30秒でチーム開発経験を自己PRする方法

〜未経験でも伝わる構成と話し方〜

はじめに

ゲーム開発やアプリ制作の職業訓練を終え、就職面接でよく聞かれる質問のひとつがこちらです。

「チーム開発の経験はありますか?」

「どんな役割を担当しましたか?」

このとき、長く話しても印象がぼやけがちです。

短く、具体的に、相手の関心を引くには30秒以内にまとめる構成が効果的です。


1. 面接官が知りたいのは「技術」より「関わり方」

面接官が求めているのは、作品の完成度ではありません。

チームの中でどう動き、何を学んだかを知りたいのです。

「自分の担当範囲」「課題への対応」「学び」の3点を30秒で伝えるだけで十分な印象を残せます。


2. 30秒PRの基本構成(3ステップ)

ステップ内容目安時間
① 概要プロジェクトの規模・期間・開発環境約10秒
② 自分の役割担当した技術・貢献した内容約10秒
③ 学び・成果困難をどう乗り越えたか/何を得たか約10秒

この流れで話すと、短くても印象に残るストーリーになります。


3. 実際の話し方例(ゲーム開発編)

「3人チームで2週間のUnityゲーム開発を行いました。
私はプレイヤーの操作とUI制御を担当し、GitHubでコードを共有して進めました。
複数人での作業でコンフリクトが起きたため、原因を共有してルールを整えるなど、チームで協力して問題を解決する大切さを学びました。」

→ 約30秒で「技術」「協調性」「課題対応力」がすべて伝わります。


4. ポイント①:成果より「行動」を語る

未経験者の場合、作品の完成度よりも「自分がどう動いたか」に価値があります。

NGOK
「完成度は低かったです」「完成に向けて計画を立て直しました」
「バグが多くて苦労しました」「エラーの原因を共有し、修正を分担しました」

“できなかった”より、“どう取り組んだか”を伝えると評価が上がります。


5. ポイント②:チーム開発らしさを入れる

「個人で頑張った」よりも「チームで工夫した」を強調しましょう。

  • GitHubで作業を共有した
  • デイリーミーティングで進捗を報告した
  • 他メンバーの作業をサポートした

これらを一言入れるだけで、実務に近い経験として伝わります。


6. ポイント③:最後は「成長」で締める

自己PRは「過去の経験」だけで終わらせず、

今後どう活かすか」で締めると印象が格段に良くなります。

「この経験を通して、他の人と協力して開発を進める楽しさを知りました。今後は、より完成度の高い作品づくりを目指したいです。」


7. テンプレート:30秒自己PRの型

「○人チームで、〇〇の開発を〇週間行いました。自分は〇〇を担当し、〇〇の工夫をしました。

〇〇の課題をチームで解決した経験から、協力して開発する大切さを学びました。」

→ この型を覚えておけば、どの面接でも応用できます。


8. よくある失敗と修正例

失敗パターン修正例
「詳しく説明しようとして長くなる」構成を3文以内に絞る
「専門用語を並べすぎる」“Gitで共有”程度に抑える
「反省ばかりになる」“次に活かす”方向で締める

まとめ

  • 面接官が知りたいのは「技術」より「チームでの関わり方」
  • 30秒で「概要 → 役割 → 学び」を伝える
  • 完成度ではなく「行動」と「成長」を強調
  • Gitなどの具体的なツール名は、相手が理解している前提で簡潔に
  • 最後は「次に活かしたい」で締めると印象が良い

チームで作った経験を、自分の成長の物語として語る。

それが、未経験でも強い自己PRにつながります。


ゲーム会社やシステム開発会社の面接では、「チームでの開発経験」をよく聞かれます。

完成度よりも重視されるのは、「協力の姿勢」「課題解決の工夫」「学びの深さ」です。

ここでは、よく聞かれる質問と、未経験者でも自然に話せる回答例を10個紹介します。


質問1:チーム開発でどんな役割を担当しましたか?

「主にプレイヤーの操作処理とUI制御を担当しました。

作業をGitHubで共有し、他メンバーの進捗を確認しながら進めました。

担当外の不具合も報告し合うなど、協力体制を意識しました。」

→ 技術面と協調性を両立して伝えるのがポイント。


質問2:チーム内で意見が分かれたとき、どう対応しましたか?

「どちらの意見も一度整理し、ゲーム全体の目的に照らして判断しました。

感情ではなく“遊びやすさ”を基準に話し合うことで、全員が納得できました。」

→ 「対立」より「合意形成の工夫」を伝える。


質問3:チーム開発で苦労したことは何ですか?

「同じシーンを同時に編集してコンフリクトが起きたことです。

原因を共有して、作業範囲を分けるルールを作りました。

以降はスムーズに進められるようになりました。」

→ 失敗を改善できた経験として話すと評価が上がります。


質問4:リーダーとメンバー、どちらの立場でしたか?

「メンバーとして動きましたが、進行が止まっている箇所を見つけたら声をかけてサポートするようにしていました。

与えられた役割以上の行動を意識していました。」

→ 「立場」より「貢献の姿勢」を見られています。


質問5:チームでの報連相(ほうれんそう)は意識しましたか?

「進捗や問題点を毎日共有するようにしていました。

早めに伝えることで、他のメンバーの作業にも影響が出にくくなり、チーム全体で助け合う雰囲気が生まれました。」

→ “報告の頻度と効果”を具体的に言うと信頼感が出ます。


質問6:どんなツールを使いましたか?

「GitHubでソースを管理し、Discordで連絡を取り合っていました。

コミット単位を小さくするようにして、修正内容を把握しやすくしました。」

→ ツール+使い方の工夫をセットで答えると印象が強くなります。


質問7:自分の強みをチームでどう活かしましたか?

「トラブルが起きても落ち着いて原因を探すのが得意です。

バグ発生時には、焦らず検証して再現手順を共有し、全員で問題を解決できるようにしました。」

→ “強み”は行動の形で語ると伝わりやすい。


質問8:他のメンバーと比べて意識したことはありますか?

「自分だけが理解して終わらないように、作業手順をまとめて共有するようにしました。

チーム全員で同じ認識を持つことを意識しました。」

→ 「協力的」「支える姿勢」が評価されます。


質問9:開発で一番印象に残っている出来事は?

「予定より早く一部の機能が完成したので、他メンバーの作業を手伝ったところ、全体の完成度が上がりました。

“チームで作る”達成感を実感しました。」

→ “印象に残った=成長を感じた”こととして語る。


質問10:チーム開発を通して、どんなことを学びましたか?

「個人開発では見えなかった“他人の作業を考慮する力”を学びました。

自分のコードだけでなく、全体の流れを意識することの大切さを実感しました。」

→ 締めの質問では「今後どう活かしたいか」を添えると◎。


まとめ

  • 面接で重視されるのは「協調性」「問題解決」「学び」
  • 技術より人としての関わり方を意識して話す
  • 「できなかった」ではなく「工夫した」「改善した」と言い換える
  • 最後は「次にどう活かしたい」で締めくくる

チームでの経験は、あなたの“成長の証拠”。

完成度ではなく“どう関わったか”を語ることが、面接での最大の武器になります。


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