30秒でチーム開発経験を自己PRする方法
〜未経験でも伝わる構成と話し方〜
- 1. はじめに
- 2. 1. 面接官が知りたいのは「技術」より「関わり方」
- 3. 2. 30秒PRの基本構成(3ステップ)
- 4. 3. 実際の話し方例(ゲーム開発編)
- 5. 4. ポイント①:成果より「行動」を語る
- 6. 5. ポイント②:チーム開発らしさを入れる
- 7. 6. ポイント③:最後は「成長」で締める
- 8. 7. テンプレート:30秒自己PRの型
- 9. 8. よくある失敗と修正例
- 10. まとめ
- 11. 質問1:チーム開発でどんな役割を担当しましたか?
- 12. 質問2:チーム内で意見が分かれたとき、どう対応しましたか?
- 13. 質問3:チーム開発で苦労したことは何ですか?
- 14. 質問4:リーダーとメンバー、どちらの立場でしたか?
- 15. 質問5:チームでの報連相(ほうれんそう)は意識しましたか?
- 16. 質問6:どんなツールを使いましたか?
- 17. 質問7:自分の強みをチームでどう活かしましたか?
- 18. 質問8:他のメンバーと比べて意識したことはありますか?
- 19. 質問9:開発で一番印象に残っている出来事は?
- 20. 質問10:チーム開発を通して、どんなことを学びましたか?
- 21. まとめ
はじめに
ゲーム開発やアプリ制作の職業訓練を終え、就職面接でよく聞かれる質問のひとつがこちらです。
「チーム開発の経験はありますか?」
「どんな役割を担当しましたか?」
このとき、長く話しても印象がぼやけがちです。
短く、具体的に、相手の関心を引くには30秒以内にまとめる構成が効果的です。
1. 面接官が知りたいのは「技術」より「関わり方」
面接官が求めているのは、作品の完成度ではありません。
チームの中でどう動き、何を学んだかを知りたいのです。
「自分の担当範囲」「課題への対応」「学び」の3点を30秒で伝えるだけで十分な印象を残せます。
2. 30秒PRの基本構成(3ステップ)
| ステップ | 内容 | 目安時間 |
|---|---|---|
| ① 概要 | プロジェクトの規模・期間・開発環境 | 約10秒 |
| ② 自分の役割 | 担当した技術・貢献した内容 | 約10秒 |
| ③ 学び・成果 | 困難をどう乗り越えたか/何を得たか | 約10秒 |
この流れで話すと、短くても印象に残るストーリーになります。
3. 実際の話し方例(ゲーム開発編)
「3人チームで2週間のUnityゲーム開発を行いました。
私はプレイヤーの操作とUI制御を担当し、GitHubでコードを共有して進めました。
複数人での作業でコンフリクトが起きたため、原因を共有してルールを整えるなど、チームで協力して問題を解決する大切さを学びました。」
→ 約30秒で「技術」「協調性」「課題対応力」がすべて伝わります。
4. ポイント①:成果より「行動」を語る
未経験者の場合、作品の完成度よりも「自分がどう動いたか」に価値があります。
| NG | OK |
|---|---|
| 「完成度は低かったです」 | 「完成に向けて計画を立て直しました」 |
| 「バグが多くて苦労しました」 | 「エラーの原因を共有し、修正を分担しました」 |
“できなかった”より、“どう取り組んだか”を伝えると評価が上がります。
5. ポイント②:チーム開発らしさを入れる
「個人で頑張った」よりも「チームで工夫した」を強調しましょう。
- GitHubで作業を共有した
- デイリーミーティングで進捗を報告した
- 他メンバーの作業をサポートした
これらを一言入れるだけで、実務に近い経験として伝わります。
6. ポイント③:最後は「成長」で締める
自己PRは「過去の経験」だけで終わらせず、
「今後どう活かすか」で締めると印象が格段に良くなります。
「この経験を通して、他の人と協力して開発を進める楽しさを知りました。今後は、より完成度の高い作品づくりを目指したいです。」
7. テンプレート:30秒自己PRの型
「○人チームで、〇〇の開発を〇週間行いました。自分は〇〇を担当し、〇〇の工夫をしました。
〇〇の課題をチームで解決した経験から、協力して開発する大切さを学びました。」
→ この型を覚えておけば、どの面接でも応用できます。
8. よくある失敗と修正例
| 失敗パターン | 修正例 |
|---|---|
| 「詳しく説明しようとして長くなる」 | 構成を3文以内に絞る |
| 「専門用語を並べすぎる」 | “Gitで共有”程度に抑える |
| 「反省ばかりになる」 | “次に活かす”方向で締める |
まとめ
- 面接官が知りたいのは「技術」より「チームでの関わり方」
- 30秒で「概要 → 役割 → 学び」を伝える
- 完成度ではなく「行動」と「成長」を強調
- Gitなどの具体的なツール名は、相手が理解している前提で簡潔に
- 最後は「次に活かしたい」で締めると印象が良い
チームで作った経験を、自分の成長の物語として語る。
それが、未経験でも強い自己PRにつながります。
ゲーム会社やシステム開発会社の面接では、「チームでの開発経験」をよく聞かれます。
完成度よりも重視されるのは、「協力の姿勢」「課題解決の工夫」「学びの深さ」です。
ここでは、よく聞かれる質問と、未経験者でも自然に話せる回答例を10個紹介します。
質問1:チーム開発でどんな役割を担当しましたか?
「主にプレイヤーの操作処理とUI制御を担当しました。
作業をGitHubで共有し、他メンバーの進捗を確認しながら進めました。
担当外の不具合も報告し合うなど、協力体制を意識しました。」
→ 技術面と協調性を両立して伝えるのがポイント。
質問2:チーム内で意見が分かれたとき、どう対応しましたか?
「どちらの意見も一度整理し、ゲーム全体の目的に照らして判断しました。
感情ではなく“遊びやすさ”を基準に話し合うことで、全員が納得できました。」
→ 「対立」より「合意形成の工夫」を伝える。
質問3:チーム開発で苦労したことは何ですか?
「同じシーンを同時に編集してコンフリクトが起きたことです。
原因を共有して、作業範囲を分けるルールを作りました。
以降はスムーズに進められるようになりました。」
→ 失敗を改善できた経験として話すと評価が上がります。
質問4:リーダーとメンバー、どちらの立場でしたか?
「メンバーとして動きましたが、進行が止まっている箇所を見つけたら声をかけてサポートするようにしていました。
与えられた役割以上の行動を意識していました。」
→ 「立場」より「貢献の姿勢」を見られています。
質問5:チームでの報連相(ほうれんそう)は意識しましたか?
「進捗や問題点を毎日共有するようにしていました。
早めに伝えることで、他のメンバーの作業にも影響が出にくくなり、チーム全体で助け合う雰囲気が生まれました。」
→ “報告の頻度と効果”を具体的に言うと信頼感が出ます。
質問6:どんなツールを使いましたか?
「GitHubでソースを管理し、Discordで連絡を取り合っていました。
コミット単位を小さくするようにして、修正内容を把握しやすくしました。」
→ ツール+使い方の工夫をセットで答えると印象が強くなります。
質問7:自分の強みをチームでどう活かしましたか?
「トラブルが起きても落ち着いて原因を探すのが得意です。
バグ発生時には、焦らず検証して再現手順を共有し、全員で問題を解決できるようにしました。」
→ “強み”は行動の形で語ると伝わりやすい。
質問8:他のメンバーと比べて意識したことはありますか?
「自分だけが理解して終わらないように、作業手順をまとめて共有するようにしました。
チーム全員で同じ認識を持つことを意識しました。」
→ 「協力的」「支える姿勢」が評価されます。
質問9:開発で一番印象に残っている出来事は?
「予定より早く一部の機能が完成したので、他メンバーの作業を手伝ったところ、全体の完成度が上がりました。
“チームで作る”達成感を実感しました。」
→ “印象に残った=成長を感じた”こととして語る。
質問10:チーム開発を通して、どんなことを学びましたか?
「個人開発では見えなかった“他人の作業を考慮する力”を学びました。
自分のコードだけでなく、全体の流れを意識することの大切さを実感しました。」
→ 締めの質問では「今後どう活かしたいか」を添えると◎。
まとめ
- 面接で重視されるのは「協調性」「問題解決」「学び」
- 技術より人としての関わり方を意識して話す
- 「できなかった」ではなく「工夫した」「改善した」と言い換える
- 最後は「次にどう活かしたい」で締めくくる
チームでの経験は、あなたの“成長の証拠”。
完成度ではなく“どう関わったか”を語ることが、面接での最大の武器になります。






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