疑似言語とC#を対比して理解する

〜試験のための疑似言語、現場で使うC#〜

基本情報技術者試験(科目B)では、C#やJavaそのものは出題されません

代わりに使われるのが「疑似言語」です。

一方、実務や授業では C# を学びます。

この2つを別物として覚えようとすると混乱しますが、

実は「同じ考え方を、違う書き方で表現しているだけ」です。

この記事では、

  • 疑似言語は「何のため」にあるのか
  • C#とどう対応づけて考えればいいのか

を、対比しながら整理します。


そもそも疑似言語とは?

疑似言語とは、

どのプログラミング言語にも依存しない、考え方を表すための書き方

です。

  • 実行はしない
  • コンパイルもしない
  • 人が読むための言語

試験では「アルゴリズムの理解」を見るために使われています。


疑似言語とC#の役割の違い

観点疑似言語C#
目的考え方を伝える実際に動かす
実行しないする
文法ゆるい厳密
試験基本情報(科目B)出題されない
授業・開発使わない主に使う

👉 試験用の設計図が疑似言語、完成品がC#

というイメージが近いです。


基本構文の対比

① 変数

疑似言語

A ← 10

C#

int A = 10;
  • ← は「代入」
  • C#では = を使う
  • 型(intなど)はC#では必須

② 配列

疑似言語

A ← [ 7, 3, 9, 4, 6 ]

C#

int[] A = { 7, 3, 9, 4, 6 };
  • 中身の考え方は同じ
  • 書き方だけが違う

③ if(条件分岐)

疑似言語

if A[i] > MAX then
  MAX ← A[i]
endif

C#

if (A[i] > MAX)
{
    MAX = A[i];
}
  • then / endif → { }
  • 条件の意味は同じ

④ for(繰り返し)

疑似言語

for i ← 1 to N
  print A[i]
endfor

C#

for (int i = 0; i < N; i++)
{
    Console.WriteLine(A[i]);
}

⚠ 注意点

  • 疑似言語は 1から始まる
  • C#は 0から始まる

これは試験で最も事故が起きやすいポイントです。


⑤ while(繰り返し)

疑似言語

while LEFT <= RIGHT
  MID ← (LEFT + RIGHT) DIV 2
endwhile

C#

while (left <= right)
{
    mid = (left + right) / 2;
}
  • DIV → 整数除算
  • C#の / は整数同士なら整数になる

なぜ試験ではC#を使わないのか?

理由はシンプルです。

  • C#だと「文法の知識」が混ざる
  • 試験では「考え方」だけを見たい

だから、

「最大値を探す」「並べ替える」

という思考そのもの

を評価するために疑似言語が使われます。


学習のコツ(ここ重要)

❌ よくある失敗

  • 疑似言語を「暗記」しようとする
  • C#と文法を一致させようとする

⭕ 正しい考え方

  • 疑似言語 → アルゴリズムの説明文
  • C# → その説明を実装したもの

授業・実務ではこう考える

  1. 疑似言語を読む
  2. 「何をしているか」を日本語で説明できる
  3. それをC#で書く

この順番ができれば、

  • 科目Bの問題も読める
  • C#のコードも理解できる

ようになります。


まとめ

  • 疑似言語とC#は「対立」ではない
  • 同じ考えを、別の表現で書いているだけ
  • 試験は疑似言語、授業と開発はC#
  • つなぐ鍵は「日本語で説明できること」

疑似言語が読めるようになると、

C#のコードも“怖くなく”なります。

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