C#のキャストを「割り勘」で理解する
(初心者向け解説)
プログラミングを学び始めると必ず出てくるのが
キャスト(型変換)
です。
言葉だけ聞くと難しそうですが、実は日常の感覚で理解できます。
今回は 割り勘 を題材に説明してみます。
■ キャストとは何か(先に結論)
キャストとは
値の型(扱い方)を変更すること
C#では、型によって計算結果が変わります。
つまり
- 何を計算するかではなく
- どの型で計算するか
が結果を左右します。
ここを理解するのが重要です。
■ 割り勘で考える
3人で食事をして
合計 1000円 だったとします。
現実の計算
1000 ÷ 3 = 333.333…
これをC#で書くとどうなるでしょうか。
■ int同士で割る(キャストなし)
int total = 1000;
int people = 3;
int perPerson = total / people;
Console.WriteLine(perPerson);
結果
333
なぜ小数が出ないのか
理由は単純です。
int ÷ int → 結果も int
整数型同士の計算では
小数は切り捨てられます
コンピュータが間違っているわけではありません。
型のルールに忠実に従っているだけ
です。
■ 小数まで出したい場合(キャスト)
ここでキャストを使います。
int total = 1000;
int people = 3;
double perPerson = (double)total / people;
Console.WriteLine(perPerson);
結果
333.3333333333333
■ 何が起きているのか
この部分です
(double)total
意味:
total を double 型として扱って計算してください
つまり
整数の世界 → 小数の世界
へ移動させています。
これがキャストです。
■ 図で理解する

■ 逆方向のキャスト(現実の割り勘)
実際の支払いでは
333.333円
は払えません。
整数にする必要があります。
double value = 333.8;
int pay = (int)value;
Console.WriteLine(pay);
結果
333
小数部分が切り捨てられます。
これは
明示的キャスト(Explicit Cast)
と呼ばれます。
補足:
(double)total も明示的キャストです
■ キャスト理解の本質
初心者が誤解しがちな点があります。
コンピュータは
- 自動的に最適な計算をする
- 空気を読む
わけではありません。
重要なのはここです。
コンピュータは型に従って計算するだけ
キャストは
計算ルールをこちらが指定する行為
です。
■ 補足(実務寄り視点)
割り勘の例は実は重要な示唆を含みます。
実務では次を考える必要があります
- 端数処理
- 誰が多く払うか
- UI表示
- 会計ロジック
- 税計算
- 丸め規則
単なる型変換の理解が
そのまま業務ロジック設計につながります。
初学者段階でキャストを軽視しないことが重要です。
■ まとめ
キャストとは
値の型を変えることで
計算の世界を変えること
割り勘で言えば
- int → 円単位の世界
- double → 正確な計算の世界
- intへ戻す → 支払可能な世界
プログラミングは数学ではなく
ルール設計
であることを実感できるテーマです。





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