【バージョン管理ツール入門 第5回】
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Gitの基本用語
Gitを理解するには
Gitを理解するには、まずいくつかの基本用語を知る必要があります。用語が分かると、操作の意味が頭に入りやすくなります。
Repository(リポジトリ)
リポジトリとは、履歴を管理する場所です。
簡単に言うとプロジェクトフォルダ+履歴データです。つまり、Gitで管理されているフォルダのことです。
通常、プロジェクトのフォルダの中に .git という隠しフォルダができます。ここに変更履歴が保存されます。この .git があるフォルダが「リポジトリ」です。
学習時や既存プロジェクトへの参加時には、Visual Studioで作ったプロジェクトのフォルダを、そのままGitのリポジトリにすることが多いです。特別なフォルダを新しく作る必要はありません。
Commit(コミット)
commitとは、変更履歴を記録する操作です。
例えば「ログイン機能を追加」というコメントと一緒に、その時点の変更を履歴として保存します。ファイルの「保存」とは違います。保存は編集内容をファイルに書き込む操作ですが、commitは「この状態を履歴として残す」操作です。
良いcommitコメントの例:
- ログイン機能を追加
- 配列のループでバグを修正
- Day3の課題を追加
悪い例:update、fix、test など、後から見て何をしたか分からないものは避けましょう。
Branch(ブランチ)
branchとは、開発の分岐です。
例えば
main(メインの枝)
└ login_feature(ログイン機能用の枝)
のように、別の作業用の「枝」を作れます。main は本番用のコード、login_feature は開発中のコード、といった使い方です。
これにより、新機能開発とバグ修正を同時に進めることができます。main を壊さずに、別の枝で試行錯誤できるのがメリットです。
初心者のうちは、main だけを使うことが多いです。まずは main で commit と push に慣れてから、branch を学ぶと理解しやすいでしょう。
用語の関係
まとめると、次のような関係になります。
- リポジトリ:プロジェクト全体を管理する「入れ物」
- commit:その入れ物に「履歴のスナップショット」を追加する操作
- branch:履歴を分岐させて、並行して作業するための仕組み
用語を覚えるコツ
一度に全部覚えようとすると大変です。まずは「リポジトリ=プロジェクトの入れ物」「commit=履歴を残す」くらいの理解で十分です。実際にGitHub Desktopやコマンドを使いながら、少しずつ慣れていきましょう。
学習や業務では「今日やったことをcommitしてpushする」という習慣をつけると、自然と用語も身につきます。
ローカルとリモート
Gitでは「ローカルリポジトリ」と「リモートリポジトリ」という言葉もよく出ます。
ローカル:自分のPC上にあるリポジトリです。ここで編集し、commit して履歴を残します。
リモート:GitHub など、インターネット上にあるリポジトリです。push するとローカルの履歴がリモートに送られます。
通常の流れは「ローカルで編集 → commit → push でリモートに送る」です。この区別が分かると、Git の全体像が掴みやすくなります。
次回は、Gitの基本操作(add / commit / push / pull)を説明します。



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