【生成AI時代のプログラミング教育 第1回】

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GPT-3.5の衝撃と、今のプログラミング教育の答え

2022年、生成AIが一般公開されました。私はその頃からAIを使っています。

当時のモデルは GPT-3.5 でした。

最初に触ったときのことを、今でも覚えています。

AIにこう聞きました。

「C#で簡単なプログラムを書いてください」

すると、本当にコードが出てきました。

for (int i = 0; i < 5; i++)
{
    Console.WriteLine(i);
}

「これはすごい時代が来た」

そう思いました。


当時、生徒に伝えたこと

私はその頃、生徒にもこう言っていました。

「これからは生成AIでコードを書く時代になります」

そして実際に「生成AIでコードを書いてください」と伝えたこともあります。

今振り返ると、少し違う部分もあったかもしれません。


方向性は間違っていなかった

まず最初に結論を書きます。

方向性は間違っていませんでした。

実際に現在は

  • ChatGPT
  • GitHub Copilot
  • Cursor

など、AIを使いながら開発することが普通の時代になりました。

つまり AIでコードを書く時代 という予測は、正しかったのです。


しかし教育では問題が起きた

その後、世界中のプログラミング教育で問題が起きました。

AIでコードを書くと、プログラムは完成します。

しかし 構造を理解していない というケースが増えました。

例えば

AIが生成したコードを少し変えると壊れます。

そして「どう直せばいいかわからない」という状態になります。

そのため、よく次の質問が出ます。

「生成AIは最初から使ってもいいのでしょうか?」


なぜこの問題が起きたのか

理由はシンプルです。

理解する前にAIを使ったから です。

例えるなら

小学1年生の子に「電卓を使って計算してください」と言うようなものです。

答えは出ます。

しかし 計算の意味は理解していません


プログラムは構造の理解が重要

先ほどのコードには

  • 変数
  • 条件
  • 繰り返し
  • ブロック

という構造があります。

この構造を理解することが、プログラミング学習の重要な部分です。

AIにコードを書かせると、すぐにプログラムが完成します。

しかし

  • なぜこのコードなのか
  • どこを変えればよいのか

が分からないことがあります。

つまり 動くが理解していない という状態になります。


結論:最初は使わない方がよい

学習の最初の段階では、生成AIは使わない方がよいと考えています。

構造が理解できなくなる可能性があるから です。


だから今の教育では順番が変わった

現在、多くの教育現場では次の順番になっています。

第1段階:AIを使わない

まず

  • 自分で書く
  • 構造を理解する

ことを重視します。

第2段階:AIを補助として使う

次に

  • AIでコード生成
  • 内容を理解する
  • 自分で修正する

という段階に進みます。

第3段階:AI前提の開発

最終的には、AIを使いながら設計します。

生成AIはとても便利です。コード生成だけでなく

  • 学習のサポート
  • エラーの説明
  • サンプル作成

などにも役立ちます。

しかし 学習の順番が大切 です。

まず自分で書き、構造を理解する。その後でAIを使う。この順番が効果的です。


今の授業で大事にしていること

現在の授業では

  • 自分でコードを書く
  • 説明できること
  • カスタマイズできること

を重視しています。

AIは便利です。

しかし 理解していないコードは使えません

AI時代だからこそ 理解する力 が重要になります。


AIは敵ではない

最後に大事なことを書きます。

AIは敵ではありません。

AIは とても優秀な道具 です。

ただし 道具を使うには基本が必要 です。


これからのプログラマに必要な力

これからは

  • AIにコードを書かせる
  • そのコードを理解する
  • 必要な修正をする

という力が必要になります。

つまり AIと一緒に開発する時代 です。

だからこそ、まずは 自分で書く力 を身につけることが大切だと考えています。

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C#

Posted by hidepon