試験で迷わない!「クリティカルチェーン法」と「モンテカルロ法」の違い
基本情報技術者試験では、プロジェクトマネジメントの問題で似たような用語がよく出題されます。
特に多いのが、
- クリティカルパス法
- クリティカルチェーン法
- クラッシング
- ファストトラッキング
- モンテカルロ法
です。
それぞれ役割が違うため、言葉だけ覚えると試験で引っ掛かります。
今回は、それぞれの違いを整理しましょう。
クリティカルパス法とは
まず最も基本となるのがクリティカルパス法です。
プロジェクトには複数の作業があります。
例えば、

このような場合、
- Aの経路:3日
- B→Cの経路:7日
となります。
最も時間がかかる
B→C(7日)
がクリティカルパスです。
つまり、
プロジェクト全体の終了日を決める最長経路
を求める手法です。
ここで注意!
クリティカルパス法では、
「人が何人いるか」
は考えません。
例えば、
A:田中さん担当
B:田中さん担当
でも、
ネットワーク図では

のように、
AとBを同時に実施できる前提で計算します。
実際に田中さんは一人しかいなくても、
その制約は考えません。
クリティカルチェーン法とは
ここで登場するのが
クリティカルチェーン法です。
こちらは、
人・設備・機械などの資源も考慮
します。
例えば、
A:田中さん
B:田中さん
なら、
実際には同時に作業できません。
そのため、

という順番になります。
つまり、
実際の現場に近いスケジュール
になるわけです。
試験で狙われるポイント
試験では、
次のような問題がよく出ます。
クリティカルチェーン法とは、作業員不足などの資源制約を考慮しない手法である。
これは
×(誤り)
です。
クリティカルチェーン法は、
資源制約を考慮する
手法だからです。
ここは頻出ポイントです。
クラッシングとは

プロジェクトを早く終わらせたい。
そのとき、
担当者1人
だった作業を
担当者3人
に増やす方法があります。
これが
クラッシング(Crashing)
です。
つまり、
資源を追加して期間を短縮する方法
です。
例えば、
6日
かかる作業を、
人を増やして
4日
に短縮します。
ファストトラッキングとは

こちらは
人を増やす方法ではありません。
例えば、
設計
↓
製造
↓
テスト
だった工程を、
設計
↓\
製造 テスト
のように、
並行して進めます。
つまり、
並列に実施して期間を短縮する方法
です。
ただし、
後戻りや手戻りが発生しやすくなるというデメリットもあります。
モンテカルロ法とは
最後は
モンテカルロ法
です。

これは
スケジュールを短縮する方法ではありません。
例えば、
「30日以内に終わる可能性は?」
という疑問があれば、
コンピュータで
28日
31日
29日
35日
30日
……
というような
何万回ものシミュレーションを行います。
その結果、
30日以内に終了する確率
72%
などを求めます。
つまり、
乱数を使ったシミュレーションで確率を求める手法
です。
試験ではここが狙われる!
基本情報技術者試験では、
似た言葉を入れ替えた選択肢がよく出題されます。
例えば、
❌ クリティカルチェーン法は資源を考慮しない。
❌ モンテカルロ法はスケジュール短縮手法である。
❌ ファストトラッキングは人員を増やす方法である。
このような問題はすべて誤りです。
覚え方
| 用語 | 覚え方 |
|---|---|
| クリティカルパス法 | 最長経路を求める(資源は考えない) |
| クリティカルチェーン法 | 人・設備などの資源制約も考える |
| クラッシング | 人や設備などの資源を追加して期間短縮 |
| ファストトラッキング | 並列実行して期間短縮 |
| モンテカルロ法 | シミュレーションで確率を求める |
まとめ
この単元では、**「どの手法が何を目的としているのか」**を区別することが最も重要です。
- クリティカルパス法は「最長経路を見つける」
- クリティカルチェーン法は「資源制約も考慮して現実的な計画を立てる」
- クラッシングは「人や設備を追加して短縮する」
- ファストトラッキングは「並列作業で短縮する」
- モンテカルロ法は「シミュレーションで確率を求める」
試験では、「資源を考慮するのはどれか」「期間を短縮する手法はどれか」「確率を求める手法はどれか」という形で問われることが多いため、役割ごとに整理して覚えることが合格への近道です。
📌 試験にはコレが出る!

- クリティカルパス法:最長経路を求める(資源は考えない)
- クリティカルチェーン法:資源制約を考慮する
- クラッシング:資源を追加して期間短縮
- ファストトラッキング:並列実行して期間短縮
- モンテカルロ法:シミュレーションで確率を求める
この5つの違いを整理できれば、この分野の引っ掛け問題にも自信を持って対応できるようになります。







ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません