まとまりを作って便利にするプログラミング入門

プログラミングを始めたばかりのときは、変数や配列を使えばいろんなデータを管理できます。

でも、ちょっと本格的なものを作ろうとすると「これ、まとめられたら便利なのに!」って思うことが出てきます。

たとえば、ゲームのプレイヤーの名前やスコアをバラバラの変数で管理してると、どんどんぐちゃぐちゃに…
気づいたら何がどこにあるか分からなくなったりします。

この資料では、むずかしい言葉は後回しにして「どうやったら必要なものをひとまとめにできるか?」を順番に体験できようにしています。

「まとまり」を作れるようになると、

  • データが探しやすい
  • 追加がラク
  • 似たものをいっぱい作れる

など、いいことがたくさんあります。

考え方はシンプルです。

一緒に小さい例から順番にやってみて、「なるほど、だから便利なんだ!」を感じてもらえたらOKです。

さあ、気楽に進めていきましょう!

1️⃣ まずはバラバラの変数で管理してみる

たとえば、ゲームでプレイヤーの名前とスコアを管理したいとき。

string player1Name = "Alice";
int player1Score = 50;

string player2Name = "Bob";
int player2Score = 30;

こうすると、プレイヤーが増えるたびに

player3Name player3Score …と増やさないといけなくて大変です。


2️⃣ 配列にすると少し便利になる

string[] names = { "Alice", "Bob" };
int[] scores = { 50, 30 };

名前とスコアをまとめて扱えるので少し楽になります。


3️⃣ でも「ひとり分」がまとまっていない…

配列にすると、

  • 名前とスコアが別々に存在する
  • 名前とスコアがズレたらわからなくなる

などの問題が残ります。


4️⃣ 「ひとり分の情報をまとめたい」と思ったら

1人分の「名前」と「スコア」を、1つにまとめる方法があります。

たとえば、「人の情報を入れる箱(設計図)」を作ります。


5️⃣ 設計図を作る

public struct Player  // 「Player」という箱の型
{
    public string Name;
    public int Score;
}

6️⃣ 箱を使ってデータをまとめる

Player player1;
player1.Name = "Alice";
player1.Score = 50;

Player player2;
player2.Name = "Bob";
player2.Score = 30;

7️⃣ まとめた箱を並べる

Player[] players = new Player[2];
players[0] = player1;
players[1] = player2;

8️⃣ まとめて扱えるから便利!

foreach (var player in players)
{
    Console.WriteLine($"{player.Name}: {player.Score}");
}

これで、人数が増えても同じ方法で管理できます。


9️⃣ 「自分のことは自分でできる」動きをつける

箱の中に、自分の状態を表示する機能を入れることもできます。

public struct Player
{
    public string Name;
    public int Score;

    public void ShowStatus()
    {
        Console.WriteLine($"{Name}: {Score}");
    }
}

// 使い方
player1.ShowStatus();
player2.ShowStatus();

まとめ

  • 変数だけでは、数が増えると大変。
  • 配列でも「ひとまとまり」にできないとズレる。
  • 「設計図(箱の型)」を作ると、関連するデータを1つにできて便利。
  • 動き(機能)を入れると、もっと便利。

ポイント

この考え方を覚えると、

「人」「本」「車」など、

いろんなものを「自分専用の箱(型)」で整理できるようになります。


これから

  • もっと複雑なデータもまとめられる
  • 大きなプログラムも作りやすくなる

☑️ 次にやってみよう

✅ 自分の好きなものをまとめてみる

 例:動物、商品、本 など。

✅ 設計図に動きを入れてみる

 例:値段を計算する、紹介文を表示する。


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