Pull Requestを体験する(Gitチーム開発)

2026年9月19日

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前回は、ブランチで検索機能を開発し、main に直接マージする流れを学びました。

実際の開発現場では、多くのチームが Pull Request(PR) を経由してマージします。今回は、PR を作成 → レビュー → マージする流れを体験しましょう。


この記事の目的

  • Pull Request(PR)がなぜ使われるか理解する
  • GitHub Desktop から PR を作成する
  • Web の GitHub でレビュー・マージする流れを体験する

Pull Request(PR)とは

Pull Request は、「このブランチを main に取り込んでほしい」という依頼です。

直接マージ(前回):  ブランチ → GitHub Desktop で main にマージ
PR 経由(今回):    ブランチ → PR 作成 → レビュー → Web でマージ

PR を使うメリット

  • レビュー:マージ前に、相手がコードを確認できる
  • 履歴:何をなぜ変更したか、PR の説明として残る
  • 安全性:確認してからマージするため、main を壊しにくい

前提条件

  • ブランチを体験する の ①〜⑤ まで完了している
  • search_feature ブランチに検索機能が完成し、動作確認済み
  • main にはまだマージしていない(⑥の直前の状態)

既に main にマージ済みの場合

03 を完了して main にマージ済みの場合は、新しいブランチ(例:add_feature)で「新規追加」などの発展機能を開発し、そのブランチで PR を体験できます。手順は同じです。


PR でマージする流れ


① Aさん:PR を作成する

やること

  1. GitHub Desktop で、現在のブランチが search_feature であることを確認
  2. メニュー「Branch」→「Create Pull Request」をクリック
  3. ブラウザで GitHub の PR 作成画面が開く
  4. タイトル:例「検索機能を追加」
  5. 説明(任意):例「名前の一部で検索できるようにしました」
  6. Create pull request」をクリック

※PR の作成・レビュー・マージは Web の GitHub で行います。GitHub Desktop は PR 作成の入口として使います。


② Bさん:PR をレビューする

やること

  1. GitHub のリポジトリページを開く
  2. Pull requests」タブをクリックする
  3. Aさんが作成した PR を開く
  4. Files changed」タブで、変更されたコードを確認する
  5. GitHub Desktopを開く
  6. Fetch origin」をクリックして、GitHub上の最新情報を取得する
  7. GitHub Desktopで、そのPRのブランチをチェックアウトする
  8. Visual Studioでプロジェクトを開く
  9. ビルドして、実際にアプリを起動する
  10. 変更した機能が正しく動くか確認する
  11. GitHubに戻り、「Files changed」タブを開く
  12. Submit review」をクリックして、レビュー画面を開く
  13. Approve」を選択し、コメント(任意)を書く
  14. レビュー画面内の「Submit review」をクリックして、レビューを送信する

レビューの種類

「Submit review」をクリックすると、レビューの種類を選択できます。

  • Comment:コメントだけを送る(承認・修正依頼はしない)
  • Approve:変更内容を承認する
  • Request changes:問題点を指摘して修正を依頼する

今回の実習では、動作に問題がなければ Approve を選択します。

レビューのポイント

  • 変数名・クラス名が分かりやすいか
  • インデントが揃っているか
  • if / for の書き方
  • エラーなくビルドできるか
  • フォームが正常に開くか
  • ボタンを押したとき期待どおり動くか
  • 入力値を変えても問題ないか
  • 例外が発生しないか

※問題を見つけた場合は、修正箇所を直接書き換えるのではなく、「なぜ気になったのか」「どのように改善できそうか」をコメントで伝え、Aさんに修正してもらいます。


③ Aさん:PR をマージする

やること

  1. GitHub の PR ページを開く
  2. レビューが完了していることを確認
  3. Merge pull request」をクリック
  4. Confirm merge」をクリック
  5. (任意)「Delete branch」で search_feature を削除してよい

④ 両者:ローカルを更新する

やること

  1. GitHub Desktop で 「Current Branch」 をクリック
  2. main を選択して切り替える
  3. Pull を実行
  4. main に検索機能が入っていることを確認

PR の流れのまとめ

手順内容
① PR 作成ブランチの変更を「取り込んでほしい」と依頼する
② レビュー相手がコードを確認し、承認する
③ マージWeb の GitHub で main に統合する
④ Pullローカルの main を更新する

直接マージと PR の違い

項目直接マージ(03)PR 経由(今回)
ツールGitHub Desktop のみDesktop + Web の GitHub
レビューなしマージ前に確認できる
履歴マージの記録のみPR の説明・コメントが残る
実務での使用個人開発・小規模チーム開発で一般的

実務での PR の使い方

実際の開発では、次のような流れがよく使われます。

  • ブランチで開発 → PR を作成 → レビュー → 承認 → マージ
  • PR の説明欄に「何を変更したか」「なぜ変更したか」を書く
  • レビューで指摘された点を修正し、再度 Push する

今回体験した「PR 作成 → レビュー → マージ」は、就職後の開発でも基本となるパターンです。


まとめ

  • Pull Request:ブランチを main に取り込むための依頼。レビューを経てからマージする
  • 流れ:PR 作成(Desktop)→ レビュー(Web)→ マージ(Web)→ Pull(Desktop)
  • メリット:マージ前に確認でき、履歴が残り、main を壊しにくい

ブランチと PR を体験しておくと、チーム開発の実践力がさらに高まります。

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