【Unity】Time.timeScaleの変更で影響されること
UnityでTime.timeScaleを変更すると、ゲームのさまざまな側面に影響を与えることがありますが、全ての機能が影響を受けるわけではありません。ここでは、Time.timeScaleの変更が影響する点と影響しない点をまとめてみましょう。
Time.timeScaleの変更が影響する点
- 物理シミュレーション:
Time.timeScaleが0に設定されているとき、Unityの物理エンジンは更新されないため、物理的な動き(落下、衝突など)が停止します。
- アニメーション:
AnimatorコンポーネントはTime.timeScaleに依存しており、スケールが0になるとアニメーションも停止します。
- 経過時間の計算:
Time.deltaTimeは前のフレームからの実際の経過時間を表しますが、Time.timeScaleによってスケーリングされます。Time.timeScaleが0だと、Time.deltaTimeも0となり、時間に基づいた処理(移動、タイマーなど)が停止します。
Time.timeScaleの変更が影響しない点
- フレーム更新 (
Updateメソッド):Updateメソッドはフレームごとに実行されるため、Time.timeScaleの値に関わらず、常に一定の間隔で呼び出されます。
- ユーザー入力の取得:
- キーボードやマウスからの入力は
Updateメソッドで処理され、Time.timeScaleの影響を受けません。これにより、時間が停止している間もユーザーからの入力を検出し、UIを操作することができます。
- キーボードやマウスからの入力は
FixedUpdateメソッド:FixedUpdateは物理更新に合わせて呼び出されるため、Time.timeScaleが0でも、Time.fixedDeltaTimeに基づいて定期的に呼び出されます(ただし、物理エンジン自体が更新されないため、物理計算には影響があります)。
これらの情報を理解することで、Time.timeScaleを適切に管理し、ゲームの挙動をコントロールする際に役立てることができます。特に、ゲームの一時停止機能を実装する際に重要です。
テストコード
void Update()
{
if (Input.GetKeyDown(KeyCode.Space))
{
Time.timeScale = 0;
Debug.Log("Time.timeScaleを0に設定");
}
Debug.Log("Time.deltaTime: " + Time.deltaTime + ", Time.timeScale: " + Time.timeScale);
}
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