UnityプロジェクトをVisual StudioのみでGit管理する手順
Unityで新規プロジェクトを作成した後、ソースコードやアセットをチームで管理するためにGitを導入するのは必須です。
従来はGitHub Desktopやコマンドラインを併用するケースが多く見られましたが、最新のVisual Studio 2022ではGit管理機能が大幅に強化され、UnityプロジェクトもVSだけで初期化からPushまで完結できます。
この記事では、Unityプロジェクト作成直後からVisual StudioのGit機能を使って管理を始める流れを解説します。
目次
1. Unityプロジェクトの作成
- Unity Hubから New Project を選択し、テンプレート(2D/3D/URPなど)を指定して新規プロジェクトを作成します。
- この段階では Assets/, Packages/, ProjectSettings/ のみが生成されています。
⚠️ まだ .sln / .csproj が生成されていないため、Visual Studioでプロジェクトを正しく扱えません。
2. 最初にC#スクリプトを1つ作成
- Unity Editor上で Assets/Scripts/ フォルダを作成し、空のC#スクリプト(例: HelloUnity.cs) を追加します。
- この操作で、Unityが自動的に .sln / .csproj を生成し、Visual Studioでの編集・Git管理が可能な状態になります。
3. Visual Studioでプロジェクトを開く
- Unity Editorでスクリプトをダブルクリックすると、Visual Studioが起動し、Unityが生成したソリューションを読み込みます。
- この時点でVisual Studioの Gitメニュー が利用可能になります。
4. Gitリポジトリの初期化
- Visual StudioのメニューからGit → Create Git Repository を選択。
- 表示されるダイアログで
- 「ローカルのみ」または「GitHub/Azure DevOpsへ直接公開」を選択可能です。
- .gitignore のテンプレート選択プルダウンから Unity を選びます。→ Library/ や Temp/ が除外され、Assets/, Packages/, ProjectSettings/ だけが追跡対象になります。
これで、Unity用に最適化されたGit環境が自動で整います。
5. 初回コミット
- Git Changesウィンドウ に追加されたファイル一覧が表示されます。
- HelloUnity.cs と .meta ファイル、ProjectSettings/、Packages/manifest.json などが含まれています。
- 「+」でステージング → コミットメッセージ(例: Initial Unity project setup)を入力 → Commit All をクリック。
6. リモートリポジトリへのPush
- GitHub連携を有効にしていれば、Git → Push to Remote Repository から直接リポジトリを作成&Push可能です。
- GitHubアカウントにログインし、リポジトリ名を入力して Create and Push を選択。
これでGitHub上にリポジトリが作成され、チーム共有が開始できます。
7. 運用上の注意点
- .sln / .csproj はUnityが自動生成するため、Gitで追跡しないのが基本です。
- 画像・音声・動画などの大容量アセットは Git LFS を導入することを推奨します。
- 最初に必ず C#スクリプトを1つ作成してから初期化すること。画像や音声だけを先に追加すると、Visual Studioがソリューションを認識せずGit連携が不完全になります。
まとめ
- Unityプロジェクト作成直後は .sln / .csproj が存在しないため、まずスクリプトを1つ作成する。
- Visual Studioの Create Git Repository 機能でUnity用 .gitignore を選択し、初期コミット → GitHubにPushまでIDE内で完結可能。
- 追加のアセット(画像・音声など)はGit初期化後に取り込むと安全。
👉 最新のVisual Studioを使えば、UnityプロジェクトのGit管理はVSだけでスタートからPushまで完結できます。
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