クリティカルパス法とクリティカルチェーン法は別物?
― 試験で引っかからないための整理 ―
基本情報技術者試験のプロジェクト管理分野では、
「クリティカルパス法」と「クリティカルチェーン法」がよく登場します。
特に注意したいのが、
クリティカルチェーン法は、クリティカルパス法の欠点を補う改善手法である
という 一見もっともらしい説明 です。
結論から言うと、
この考え方は試験では不正解になります。
結論:試験では「別物」として扱う
基本情報技術者試験では、
- クリティカルパス法
- クリティカルチェーン法
は、
「改善関係」や「発展関係」ではなく、前提の異なる別の手法
として扱われます。
クリティカルパス法(CPM)とは
クリティカルパス法は、
- 作業の依存関係
- 各作業の所要時間
のみを使って、
プロジェクト全体の所要時間を決める最長経路(クリティカルパス)
を求める手法です。
特徴
- 作業員や設備などの資源制約は考慮しない
- 工程の論理的な流れに注目する
クリティカルチェーン法(CCM)とは
一方、クリティカルチェーン法は、
- 作業の依存関係
- 資源制約(作業員不足・設備不足など)
を前提にしたスケジュール管理手法です。
特徴
- 資源が有限であることを前提とする
- 各作業の余裕を個別に持たせず、バッファとして集中管理する
- 遅延リスクを抑えることを目的とする
なぜ「改善」と考えると不正解になるのか
教科書や解説によっては、
- クリティカルパス法は資源制約を考えない
- それを補うのがクリティカルチェーン法
と説明されることがあります。
しかし、基本情報技術者試験では、
- 前提条件が異なる
- 考え方そのものが違う
手法を、
「欠点を補う改善策」として結びつける説明は
論理の飛躍と判断されます。
そのため、
クリティカルパス法の欠点を補うために、クリティカルチェーン法が用いられる
という選択肢は、
不正解選択肢として非常によく出題されます。
試験での判断ポイント
試験中は、次の表現に注意してください。
不正解になりやすい表現
- 改善する
- 補う
- 発展させた
- 拡張した
正解になりやすい表現
- 前提が異なる
- 別の手法
- 資源制約を考慮する
暗記用まとめ(そのまま覚える)
クリティカルパス法とクリティカルチェーン法は、前提条件(資源制約)が異なる別のスケジュール管理手法である。試験では「改善関係」として扱わない。
おわりに
基本情報技術者試験では、
「実務的にそれっぽい説明」ほど引っかけになることがあります。
クリティカルパス法とクリティカルチェーン法もその代表例です。
用語の意味だけでなく、
「どう結びつけると危険か」まで押さえておくことが、
合格への近道になります。



ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません