教科書を終えた後はどう勉強する?基本情報技術者試験の復習・試験対策
基本情報技術者試験の学習では、最初に教科書を使って、各分野の基本的な知識を学びます。

授業では、教科書の内容に沿って、
- 用語の意味
- 計算方法
- コンピュータの仕組み
- ネットワーク
- データベース
- セキュリティ
- マネジメント
- 経営戦略
などを学んできました。
教科書を一通り学び終えた後は、勉強方法を少し変える必要があります。
これからは、
説明を聞く勉強
から、
自分で問題を解く勉強
へ移っていきます。
教科書を読み終えただけでは試験対策は終わらない
教科書を最後まで学習すると、
「これで全部勉強した」
と感じるかもしれません。
しかし、教科書の内容を読んで理解することと、試験問題を自分で解けることは少し違います。
授業中に説明を聞いたときには、
「分かった」
と思っていても、実際に問題を解いてみると、
- 用語を思い出せない
- 似た言葉を区別できない
- 計算手順を忘れている
- 問題文の意味を取り違える
- 選択肢を最後まで絞れない
ということがあります。
これは珍しいことではありません。
人は、説明を聞いただけでは、必ずしも自分で使えるようにはならないからです。
これからは各自で過去問題を進めます
教科書には、各分野の最後に過去問題が10問程度掲載されています。
これからの復習・試験対策では、この過去問題を各自で進めていきます。
全員が同じページを、同じ速さで進める必要はありません。
すでに問題演習を始めている人は、そのまま先へ進んで構いません。
まだ理解が不十分な分野がある人は、その分野から丁寧に取り組みます。
復習の段階では、人によって、
- 得意な分野
- 苦手な分野
- 問題を解く速さ
- 理解に必要な時間
が違います。
そのため、全員が同じ説明をもう一度聞くよりも、自分に必要なところを重点的に学習するほうが効率的です。
問題を解くときの基本手順
問題演習は、次の順番で進めます。
- まず解説を見ずに問題を解く
- 自分で答え合わせをする
- 間違えた問題の解説を読む
- 解説を読んでも分からない部分を確認する
- 後でもう一度解き直す
最初から解説を読みながら問題を解くと、
「分かったつもり」
になりやすくなります。
必ず最初は、自分の力で考えてみましょう。
分からなくても、すぐに答えを見るのではなく、
- 何を聞かれているのか
- どの選択肢が違いそうか
- 授業で習った内容と関係があるか
を考えてから答えを選びます。
正解した問題にも印を付けよう
問題が正解していても、本当に理解しているとは限りません。
たまたま正解した場合や、二つまで絞って勘で選んだ場合もあります。
そこで、問題を解くときには、次の印を付けてください。
- ○:理由を説明できる
- △:迷った、または勘で答えた
- ×:考えたが間違えた
- ?:全く分からなかった
復習が必要なのは、×と?だけではありません。
△の問題も、もう一度確認する必要があります。
試験では、同じ問題がそのまま出るとは限りません。
少し表現や数字が変わっても答えられるように、理由まで理解しておくことが大切です。
解説を読んでも分からない場合
問題を間違えたときは、まず教科書の解説を読みます。
それでも分からない場合は、SlackのDMで講師に質問してください。
質問するときは、次の内容を書きます。
- ページ番号
- 問題番号
- 自分が選んだ答え
- 正解
- どの部分が分からないか
例えば、次のように送ります。
ページ:125ページ
問題番号:問3
自分が選んだ答え:ウ
正解:イ
分からないところ:解説にある「排他制御」という言葉の意味が分かりません。
このように書くと、講師も、どこから説明すればよいか判断しやすくなります。
「分かりません」だけでも質問してよい
自分がどこで分からなくなったのか、うまく説明できないこともあります。
その場合は、
「解説を読んでも、全体的に分かりません」
と送っても構いません。
質問するために、完璧な文章を書く必要はありません。
大切なのは、
分からないまま放置しないこと
です。
ただし、質問する前に、必ず一度は解説を読んでください。
解説を読んだうえで、
「ここまでは分かるが、この部分から分からない」
と整理できれば、それ自体が勉強になります。
分からない問題で止まり続けない
一つの問題が分からないと、長い時間その問題だけを考え続けてしまう人がいます。
しかし、試験では時間が限られています。
分からない問題に印を付け、Slackで質問を送った後は、次の問題へ進みましょう。
後で解説を聞いてから、もう一度戻ればよいのです。
分からない問題に長時間止まり続けるよりも、
- いったん保留する
- 次の問題へ進む
- 後で戻る
という習慣を付けることも、試験対策の一つです。
同じ質問が多い場合は全体で解説します
質問は基本的にSlackのDMで受け付けます。
DMであれば、
「こんなことを質問したら恥ずかしい」
と感じる人も、比較的質問しやすくなります。
ただし、同じ問題について複数の人から質問があった場合は、授業中に全体で解説することがあります。
その場合、誰が質問したかは関係ありません。
多くの人が同じところで困っているということは、その問題には理解しにくいポイントがあるということです。
一人の質問が、クラス全体の理解につながることもあります。
速く進むことだけが目的ではない
問題を早く終わらせることだけが目的ではありません。
大切なのは、
- なぜその答えになるのか
- 他の選択肢はなぜ違うのか
- 同じ知識が別の形で出ても答えられるか
を確認することです。
10問を急いで終わらせても、答えだけを覚えている状態では、本番の試験には十分対応できません。
一方で、丁寧に考えすぎて、1問に長時間かけ続けるのも効率的ではありません。
自分で考え、解説を読み、それでも分からなければ質問する。
この流れを繰り返します。
進み方は人によって違ってよい
復習・試験対策では、全員が同じ進度になる必要はありません。
例えば、
- 2進数が得意な人
- ネットワークが得意な人
- マネジメント用語をよく覚えている人
- 計算問題が苦手な人
- 擬似言語を読むのに時間がかかる人
など、得意不得意は人によって違います。
自分より先へ進んでいる人を見て、焦る必要はありません。
また、自分が速く進んでいるからといって、すべて理解できているとは限りません。
他の人と比べるよりも、
昨日の自分より理解できる問題が増えたか
を確認しましょう。
質問しない人にも確認します
質問がないからといって、すべて理解できているとは限りません。
中には、
- 何が分からないのか分からない
- 質問するのが苦手
- 自分だけで考え続けている
- 答えを見て進んでしまっている
という場合もあります。
授業中は講師が教室を回り、
- 今どの問題を解いているか
- どの問題で迷ったか
- なぜその答えを選んだか
を確認することがあります。
これは監視するためではありません。
どこで困っているかを早めに見つけるためです。
毎日の最後に学習状況を報告しよう
一日の学習が終わったら、次の内容をSlackのDMで講師に送ってください。
- 今日進めたページ
- 解説を読んでも分からなかった問題
- 次回もう一度確認する問題
例えば、次のように送ります。
今日進めた範囲:120~135ページ
解説を読んでも分からなかった問題:125ページ・問3
次回もう一度確認する問題:128ページ・問7
該当する問題がない場合は、「なし」と書いてください。
間違えた問題や迷った問題は、教科書に印を付けて、自分で確認できるようにしておきましょう。
すべての間違いをDMで報告する必要はありません。
この報告は、成績を付けるためのものではありません。
講師が、
- どこまで学習が進んでいるか
- 多くの人がどこでつまずいているか
- 追加の説明が必要な部分はどこか
を把握するために行います。
授業を聞く勉強から、自分で進める勉強へ
これまでの授業では、講師の説明を聞きながら教科書を進めてきました。
これからは、自分で問題を解き、自分の分からないところを見つける勉強になります。
最初は、
「説明を聞く授業のほうが楽だった」
と感じるかもしれません。
しかし、実際の試験では、講師は隣にいません。
問題を読み、自分で考え、自分で答えを選ぶ必要があります。
そのため、これからの個人演習は、試験本番に向けた大切な練習です。
また、IT技術者になった後も、新しい知識をすべて誰かが授業で教えてくれるとは限りません。
自分で資料を読み、試し、分からないところを整理して質問する力が必要になります。
今回の学習方法は、基本情報技術者試験だけでなく、将来IT技術者として学び続けるための練習でもあります。
まとめ
教科書を一通り学び終えた後は、次の方法で復習・試験対策を進めます。
- 各自で過去問題を解く
- 最初は解説を見ずに考える
- ○・△・×・?を記録する
- 間違えた問題の解説を読む
- 解説を読んでも分からなければSlackのDMで質問する
- 分からない問題で止まらず、いったん次へ進む
- 後でもう一度、答えを見ずに解き直す
- 一日の最後に学習状況をDMで報告する
全員が同じページを、同じ速さで進める必要はありません。
ただし、自由に進めるということは、好きな問題だけを解くという意味ではありません。
自分の苦手なところから逃げずに、
自分で解く
分からないところを見つける
解説を読む
質問する
もう一度解く
という流れを繰り返しましょう。
この勉強方法が身につけば、基本情報技術者試験だけでなく、訓練終了後に新しい技術を学ぶときにも役立ちます。










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