〖C#入門〗Addメソッドの基本|引数・戻り値・呼び出しを理解しよう
今回は、2つの整数を足し算するAddメソッドを作ります。
まずはstaticやオーバーロードなどの発展的な機能を使わず、次の3つに集中しましょう。
- メソッドに値を渡す「引数」
- 計算結果を返す「戻り値」
- 作ったメソッドを動かす「呼び出し」
最初に完成形を覚える必要はありません。コードを少しずつ作りながら、値がどのように動くのかを確認していきます。
① 今回作るAddメソッド
Addは、英語で「加える」という意味です。
今回作るメソッドには、次の仕事をしてもらいます。
2つの整数を受け取り、足し算した結果を返す
まずはメソッドだけを見てみましょう。
public int Add(int a, int b)
{
return a + b;
}
短いコードですが、「受け取る」「計算する」「返す」という3つの動きが入っています。
② Addメソッドをクラスに書く
メソッドはクラスの中に書きます。
今回は、計算に関する処理をまとめるCalcクラスを作り、その中にAddメソッドを書きます。
class Calc
{
public int Add(int a, int b)
{
return a + b;
}
}
クラスは、データや処理をまとめた設計図です。
今回のCalcクラスにはデータを持たせず、足し算の処理だけを入れています。
③ int aとint bは受け取り口
次の部分に注目してください。
Add(int a, int b)
aとbは、メソッドが値を受け取るための変数です。この受け取り口をパラメーターと呼びます。
int a:1つ目の整数を受け取るint b:2つ目の整数を受け取る
たとえば5と3を渡すと、aには5、bには3が入ります。
初学者向けの説明では、パラメーターも含めて「引数」と呼ぶことがあります。厳密には、メソッドを作る側のaとbがパラメーター、呼び出す側から渡す5と3が引数です。
④ returnで計算結果を返す
次に、メソッドの中を見てみましょう。
return a + b;
a + bで足し算を行い、returnでその結果を呼び出し元へ返しています。
メソッド名の前にあるintは、このメソッドがint型の値を返すことを表します。
public int Add(int a, int b)
^^^
この返される値を戻り値と呼びます。
⑤ Addメソッドを呼び出す
Calcクラスを書いただけでは、Addメソッドは動きません。
まずnewを使って、Calcクラスからオブジェクトを作ります。
Calc calc = new Calc();
次に、そのcalcからAddメソッドを呼び出します。
int result = calc.Add(5, 3);
処理の流れは次のとおりです。
5と3をAddに渡す
↓
aに5、bに3が入る
↓
a + bを計算する
↓
returnで8を返す
↓
resultに8が入る
⑥ 結果を表示する
受け取った戻り値は、Console.WriteLineで表示できます。
Console.WriteLine(result);
実行結果は次のようになります。
8
次のように、戻り値を変数に入れず、そのまま表示することもできます。
Console.WriteLine(calc.Add(5, 3));
最初のうちは、値の流れが見やすいように、いったんresultへ入れる書き方がおすすめです。
⑦ 完成したコード
using System;
class Program
{
static void Main()
{
Calc calc = new Calc();
int result = calc.Add(5, 3);
Console.WriteLine(result);
}
}
class Calc
{
public int Add(int a, int b)
{
return a + b;
}
}
Mainに付いているstaticは、プログラムの開始場所を表すために必要です。今回は深追いしません。
次の記事では、Addにもstaticを付けると、呼び出し方がどう変わるのかを見ていきます。
⑧ よくある間違い
引数の数が足りない
calc.Add(5); // エラー
今のAddは2つの値を受け取るため、引数も2つ必要です。
calc.Add(5, 3); // OK
returnを書き忘れる
public int Add(int a, int b)
{
a + b; // エラー
}
戻り値の型にintを書いたメソッドは、int型の値をreturnで返す必要があります。
⑨ 練習問題
① Add(10, 4)を呼び出し、結果を表示してみましょう。
② 2つの整数を引き算するSubメソッドを作ってみましょう。
③ Addの戻り値をanswerという変数に入れて表示してみましょう。
⑩ まとめ
今回のポイントを振り返りましょう。
- メソッドは、呼び出して初めて動く
aとbは、値を受け取るパラメーター- 呼び出すときの
5と3は引数 returnは、計算結果を呼び出し元へ返す- 戻ってきた値は、変数に入れたり、そのまま表示したりできる
まずは「値を渡す → 計算する → 結果が戻る」という流れをつかめれば十分です。
次回は、staticを付けたメソッドと、newを使わない呼び出し方を学びます。
→ 次の記事:staticメソッドとは?newなしで呼び出せる理由





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