IT = プログラマーではない
このコースの名前は、情報処理(プログラマー)です。
「プログラマー」と聞くと、多くの人はこんなイメージを持つと思います。
- コードを書く人
- アプリを作る人
- ゲームを作る人
もちろん、それは間違っていません。このコースでも C#・Unity・アプリ開発・ゲーム制作を学んでいます。プログラムを書く力を身につけること——これは重要な目標です。
ただ、授業を通してもう一つ伝えたいことがあります。それは、
プログラマー = コードを書く人 だけではない
なぜコード以外も学ぶのか
受講生の中には、こう思ったことがある人もいるかもしれません。
- なぜ GitHub をやるのか
- なぜ README が必要なのか
- なぜ発表があるのか
- なぜ報告を求められるのか
「コードを書ければいいのでは?」——そう思う気持ちも分かります。でも、実務はそう単純ではありません。実際の現場では、プログラマーはコードを書く前後に多くのことをしています。
- 要件を理解する
- 設計を考える
- タスクを分解する
- 進捗を共有する
- 他人のコードを読む
- 修正内容を説明する
プログラマーの仕事 = 実装だけ ではない
プログラマーは一人で仕事をしない
実務では、プログラマーは一人で完結しません。周囲には次のような人たちがいます。
- 設計する人
- テストする人
- インフラを管理する人
- 顧客と話す人
- スケジュールを管理する人
小規模開発では、開発・テスト・リリース・保守をすべて1人で担うことも珍しくありません。
だからこそ、Git・README・報告・発表・コミュニケーションが重要になります。これは評価項目を増やしたいからではありません。実務で必要だからです。
「情報処理」とは何か
コース名にある「情報処理」という言葉が、実は非常に重要だと思っています。
情報処理とはシンプルに言えば、①情報を整理して、②問題を分析して、③解決方法を考えること。コードを書くのは、その手段の一つにすぎません。
「エラーが出た→原因を調べる→仮説を立てる→切り分ける→修正する」という一連の流れ、これも立派な情報処理です。
良いプログラマー = タイピングが速い人 ではなく、情報を整理できる人
AI時代だからこそ、情報処理力が重要
最近はAIの進化がすごいです。ChatGPT や Claude で、かなりのコードが生成できます。
AIがコードを書けることと、人が開発できることは別の話です。
AIは「それっぽいコード」「コンパイルが通るコード」「一見正しそうなコード」を書きます。でも、間違えることも普通にあります。しかも、かなりそれっぽく間違えます。
だから必要なのは、AIの答えを評価する力です。これはまさに情報処理です。
基礎に戻れる人は強い
AI時代だからこそ、基礎が大事だと思っています。分からなくなった時、
- 変数に何が入っているか
- if は何を見ているか
- ループは何回回るか
ここに立ち返れる人は強いです。複雑な問題ほど、最後は基礎に戻ります。これは、AIがどれだけ発達しても変わらないと思っています。
まとめ
このコースで目指すのは、単にコードを書ける人ではありません。
- 情報を整理できる
- 問題を分析できる
- 周囲と協力できる
- 必要な技術を学び続けられる
README・GitHub・報告・発表・チーム開発——これらは遠回りに見えて、実はかなり実務に近い訓練です。
身につけてほしいのは、単なるコーディング力ではなく、情報を処理し、問題を解決する力です。







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