【学習】AIでつまずく人は、Googleでもつまずいていたかもしれない(AI時代のプログラミング学習 第3回)

2026年10月1日

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【AI時代のプログラミング学習 第3回】

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最近、個人制作を見ていて感じることがあります。

AIを活用して開発している人は増えました。これは自然な流れです。今や開発現場でも、ChatGPT・Claude・Cursor・GitHub Copilot のようなAIツールを使うことは珍しくありません。

AIを使うこと自体は、全く悪いことではありません。むしろ、これからの時代には必要なスキルの一つになるでしょう。

ただ、最近ひとつ気づいたことがあります。

AIで何度も行き詰まる人は、AIが原因で止まっているわけではないかもしれない。

本当にAIが原因なのか?

例えば、こんな流れです。

  • エラーが出る
  • AIに貼る
  • 提案されたコードを貼る
  • 別のエラーが出る
  • またAIに貼る

これを何度も繰り返す。すると「AIの精度が悪い」「AIが間違ったコードを出した」と思いたくなるかもしれません。

もちろん、AIが間違うことはあります。しかし、それだけでしょうか? 私は、もっと本質的な問題があるように感じています。

AI以前も、同じことは起きていた

少し思い出してみてください。AI以前、エラーが出たとき、多くの人はこうしていました。

  • Googleで検索する
  • ブログを読む
  • Stack Overflow を見る
  • サンプルコードを探す
  • コピペする

そして「動かない…」ということは、昔からありました。

つまり、AI時代になって急に問題が生まれたわけではありません。

時代やっていること
昔Googleで調べてコードをコピーする
今AIに聞いてコードをコピーする

違うのは、主に情報源が Google から AI に変わったことです。つまずき方の本質は、あまり変わっていません。

昔はGoogleで検索して記事のコードをそのまま貼り、今はAIにエラーを貼って提案されたコードをそのまま貼る。どちらも動かないまま繰り返す点は同じ。抜け出すには、原因を予想し、GoogleやAIで調べ、意味を理解してから直す。変えるべきは情報源ではなく、理解してから使う習慣。

本当の問題は「理解せずに使うこと」

ここが一番重要です。問題はAIだけではありません。根本にあるのは、理解せずに外部の答えを使う習慣です。

例えば、AIがこういうコードを返したとします。

if (target == null) return;

このコードを見たとき、理解している人は「nullチェックだな」「target未設定時のクラッシュ防止だな」「guard clause だな」と読めます。一方、理解していない人は「AIが書いた、とりあえず貼る」となります。

この差はとても大きいです。同じAIを使っていても、結果が変わります。

さらに理解している人は、このコードで何が見えなくなるかも考えます。たとえば Unity で、Inspector で target を設定し忘れていた場合、このコードがあるとエラーは出なくなりますが、処理が黙って飛ばされるだけで、設定漏れそのものは直っていません。「この修正で何が直り、何がまだ直っていないか」を言えることが、第5回で扱う「疑う力」の入り口です。

AIは「理解した気」にさせやすい

AIには、Googleより危険な側面もあります。なぜなら、AIは一瞬で「完成形らしいコード」を返してくれるからです。

Google時代は、多くの場合、複数の記事を読んで、情報を比較して、自分で組み合わせる必要がありました。多少なりとも頭を使います。しかしAIは、「はい、これが解決コードです」と、もっともらしい答えを一瞬で返します。

その結果、理解していないのに、理解した気になることがあります。これがAI時代の落とし穴です。

最近のAIは、エラーを貼れば動くコードを返すことが増えました。エディタに組み込まれたAIが、ファイルを直接書き換えて、実行して確かめるところまで進めることもあります。そのぶん、今のつまずきは「動かない」よりも、「動くけれど、なぜ動くのか説明できない」という形で現れやすくなっています。先ほどの if (target == null) return; のように、エラーが消えただけで原因は直っていない、ということも起こります。

AI時代だからこそ、基礎が必要

AIがコードを書いてくれても、「それが正しいか」「危険か」「なぜ動くか」を判断するのは人間です。

つまり、AI時代になったから基礎が不要になったのではありません。むしろ逆です。

基礎がある人ほど、AIを使いこなせる。

教科書に戻ることを怖がらない

もし今、制作で詰まっているなら、一度教科書に戻ることをおすすめします。

「今さら基礎に戻るのは遅い」そう思う人もいるかもしれません。でも、遅すぎるということはありません。実際の現場でも、強いエンジニアほど基礎に戻ります。なぜなら、多くの問題は意外と基礎にあるからです。

変数・if・ループ・クラス・メソッド・null・参照型——こうした基礎の曖昧さが、後半で大きな詰まりになります。

教科書に戻ることは後退ではありません。それは、前に進むために土台を固め直す行為です。

まとめ

AIでつまずく人は、AIが原因なのではないかもしれません。AIは、その人の思考パターンを拡大して映します。

だからこそ、大切なのは「AIがこう言ったから」ではなく、「自分はこう理解した」と言えることです。

ツールは時代によって変わります。GoogleからAIへ。でも、学習の本質は変わりません。


理解してから使う。それだけで、AIもGoogleも成長の味方になります。

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Posted by hidepon