AIでつまずく人は、Googleでもつまずいていたかもしれない
最近、個人制作を見ていて感じることがあります。
AIを活用して開発している人は増えました。これは自然な流れです。今や開発現場でも、ChatGPT・Claude・Cursor・GitHub Copilot のようなAIツールを使うことは珍しくありません。
AIを使うこと自体は、全く悪いことではありません。むしろ、これからの時代には必要なスキルの一つになるでしょう。
ただ、最近ひとつ気づいたことがあります。
AIで何度も行き詰まる人は、AIが原因で止まっているわけではないかもしれない。
本当にAIが原因なのか?
例えば、こんな流れです。
- エラーが出る
- AIに貼る
- 提案されたコードを貼る
- 別のエラーが出る
- またAIに貼る
これを何度も繰り返す。すると「AIの精度が悪い」「AIが間違ったコードを出した」と思いたくなるかもしれません。
もちろん、AIが間違うことはあります。しかし、それだけでしょうか? 私は、もっと本質的な問題があるように感じています。
AI以前も、同じことは起きていた
少し思い出してみてください。AI以前、エラーが出たとき、多くの人はこうしていました。
- Googleで検索する
- ブログを読む
- Stack Overflow を見る
- サンプルコードを探す
- コピペする
そして「動かない…」ということは、昔からありました。
つまり、AI時代になって急に問題が生まれたわけではありません。
| 時代 | やっていること |
|---|---|
| 昔 | Googleで調べてコードをコピーする |
| 今 | AIに聞いてコードをコピーする |
違うのは、情報源が Google から AI に変わっただけです。本質は変わっていません。
本当の問題は「理解せずに使うこと」
ここが一番重要です。問題はAIではありません。問題は、理解せずに外部の答えを使う習慣です。
例えば、AIがこういうコードを返したとします。
if (target == null) return;
このコードを見たとき、理解している人は「nullチェックだな」「target未設定時のクラッシュ防止だな」「guard clause だな」と読めます。一方、理解していない人は「AIが書いた、とりあえず貼る」となります。
この差はとても大きいです。同じAIを使っていても、結果が変わります。
AIは「理解した気」にさせやすい
AIには、Googleより危険な側面もあります。なぜなら、AIは一瞬で「完成形らしいコード」を返してくれるからです。
Google時代は、最低でも複数記事を読んで、情報を比較して、自分で組み合わせる必要がありました。多少なりとも頭を使います。しかしAIは、「はい、これが解決コードです」と、もっともらしい答えを一瞬で返します。
その結果、理解していないのに、理解した気になることがあります。これがAI時代の落とし穴です。
AI時代だからこそ、基礎が必要
AIがコードを書いてくれても、「それが正しいか」「危険か」「なぜ動くか」を判断するのは人間です。
つまり、AI時代になったから基礎が不要になったのではありません。むしろ逆です。
基礎がある人ほど、AIを使いこなせる。
教科書に戻ることを怖がらない
もし今、制作で詰まっているなら、一度教科書に戻ることをおすすめします。
「今さら基礎に戻るのは遅い」そう思う人もいるかもしれません。でも、それは違います。実際の現場でも、強いエンジニアほど基礎に戻ります。なぜなら、多くの問題は意外と基礎にあるからです。
変数・if・ループ・クラス・メソッド・null・参照型——こうした基礎の曖昧さが、後半で大きな詰まりになります。
教科書に戻ることは後退ではありません。それは、前に進むために土台を固め直す行為です。
まとめ
AIでつまずく人は、AIが原因なのではないかもしれません。AIは、その人の思考パターンを拡大して映しているだけです。
だからこそ、大切なのは「AIがこう言ったから」ではなく、「自分はこう理解した」と言えることです。
ツールは時代によって変わります。GoogleからAIへ。でも、学習の本質は変わりません。
理解なきコピペは、時代が変わっても成長につながりません。










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