【Git活用】Unity個人制作の評価基準 — コミット履歴が語る開発プロセス
この評価基準について
今回の最終テストでは、ソースコードの提出だけでなく、「Gitを使った開発プロセス」も重要な評価対象となります。
単に「最後にまとめて一回だけコミットして提出する」のではなく、日々の開発の足跡(コミット履歴)そのものが評価の対象です。
プロの現場では、コードと同じくらい「Gitの履歴(コミットログ)」が重要視されます。履歴を見れば、そのエンジニアがどれだけ丁寧に考えてコードを書いているかが一目でわかるからです。
綺麗なコミット履歴 = 素晴らしい開発プロセス
巨大な機能を一気に作って最後に1回だけコミットするのではなく、
- 1つ機能が動いたらコミット
- エラーを直したらコミット
という、プロと同じ習慣を意識して制作に取り組んでください。
もし途中でコードが壊れても、Gitがあればいつでも戻せます。恐れずにたくさんコミットを残していきましょう!
5つの評価の柱(Git要素の組み込み)
評価は、次の5つの柱で行います。それぞれに Git の観点が組み込まれています。
1. 動くこと(基本機能の確実性 & コミットの粒度)
評価のポイント
- バグのない、安定した動作ができているか
- 「動く単位で細かくコミット(保存)されているか」
具体的に見ること
- 「〇〇機能の実装」「〇〇画面のバグ修正」など、意味のある単位で区切って開発を進められているか
- 各コミットの時点で、ゲームが(少なくとも部分的に)動いていたか
コミットメッセージの例
feat: プレイヤーの左右移動を実装
feat: 敵の当たり判定を追加
fix: 攻撃ボタンが反応しない問題を修正
2. 完成していること(進捗の見える化)
- 制作期間中、計画的にコミットが積み重なっているか(=進捗が可視化されているか)
- README の進捗メモ・完成度レベルと、Git の履歴が一致しているか
- 締切直前に一気に巨大なコードが上がってくる形ではなく、日々「小さく作って、確実に完成へ近づけていくプロセス」が履歴から読み取れるか
- Level 0 → Level 1 → Level 2 への到達が、コミットの流れとして追えるか
3. 期限を守ること(タイムスタンプの信頼性)
- コミット履歴(タイムスタンプ)が、指定された提出期限内に正しく収まっているか
- 最終提出物が期限内に GitHub 上で確認できるか
- 制作期間(例:5/18〜6/3)を通じて、コミットが記録されているか
期限前に push しておくことで、万が一の PC トラブル時にも成果が守られます。
4. 修正できること(Gitによるトラブルシューティング力)
- エラーが起きたときに、Git を使って過去の状態に戻したり、原因を特定したりして解決できたか
- コミットメッセージが、後から見返したときに「何をしたか」が他人に伝わる適切な言葉で書かれているか
- README の「エラーログ」と、Git の
fix:系コミットが対応しているか
コミットメッセージの書き方(推奨)
| 種類 | 接頭辞 | 例 |
|---|---|---|
| 新機能 | feat: | feat: タイトル画面を追加 |
| バグ修正 | fix: | fix: NullReferenceException を修正 |
| リファクタ | refactor: | refactor: PlayerController を整理 |
| ドキュメント | docs: | docs: README の進捗メモを更新 |
5. 人に説明できること(履歴で語る開発ストーリー)
最終発表(または提出時)に、自分の Git のコミット履歴を見せながら、「どういう順番で作り、どこでどんなエラーにぶつかり、どう解決したか」を客観的に説明できるか。
発表で話す内容(例)
- 最初のコミットから最終コミットまでの流れ
- つまずいたエラー1つと、Git / コードのどちらで解決したか
- 「もし戻したかったら、このコミットに checkout する」という具体例を1つ
生徒への Git 運用ルール
| ルール | 内容 |
|---|---|
| Commit の頻度 | 1〜2時間ごと、または「1機能が動いたら」 |
| Push の頻度 | 1日 2〜3回 |
| 作業前 | 必ず git pull して最新を取得 |
| メッセージ | 内容がわかる日本語 or 英語(接頭辞推奨) |
| 進捗メモ | README を毎日1行以上更新し、commit / push とセットで記録 |
良い履歴 / 避けてほしい履歴
✅ 良い例
feat: プレイヤーの左右移動を実装
feat: 敵キャラの生成処理を追加
fix: NullReferenceException(PlayerController)
docs: README の進捗メモを更新(5/21)
feat: タイトル画面と BGM を追加
fix: ゲームオーバー後にリスタートできない問題を修正
→ いつ・何を・なぜ が第三者にも伝わる履歴になっています。
❌ 避けてほしい例
修正
あ
完成版
いろいろ
test
→ 後から見返しても、何をしたかわかりません。
提出前チェックリスト
- GitHub リポジトリ URL が README に記載されている
- 指導講師が Collaborator として追加されている
- 制作期間中、複数回の commit がある(最終日だけではない)
- 各 commit メッセージが内容を表している
- README の進捗メモが毎日更新されている
- エラーログに、実際に遭遇したエラーと解決方法が書かれている
- 最終版が期限内に push されている
- 発表で「コミット履歴を見せながら開発の流れを説明する」準備ができている







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