AIにプロジェクト全体を任せる――Claude Codeとフォルダ指定の基本
前の記事では「AIエージェント」の考え方を学びました。今回はその実践編として、Claude Codeというツールを使って、フォルダ(プロジェクト)ごとAIに渡して開発を進める方法を紹介します。
Claude Codeとは?
Claude Codeは、Anthropicが開発したAIエージェントのコマンドラインツールです。チャット形式のAIとの大きな違いは、プロジェクトのフォルダを丸ごと渡して作業させられる点です。
通常のAIチャット:
「このコードを直して」→ コードを貼り付けて送る → 答えが返ってくる
Claude Code:
「このプロジェクトのバグを直して」→ フォルダを指定するだけ →
ファイルを自分で読んで、修正して、確認まで自律実行
フォルダ指定の基本的な考え方
Claude Codeにフォルダを渡すと、AIはフォルダ構造を見て「何がどこにあるか」を把握してから作業を始めます。
my-unity-project/ ← このフォルダごと渡す
├── Assets/
│ ├── Scripts/
│ │ ├── Player.cs
│ │ └── Enemy.cs
│ └── Scenes/
├── README.md
└── CLAUDE.md ← AIへの指示書(後述)
AIはフォルダ名を手がかりにして「どこを読むべきか」を判断します。整理されていると無駄なファイルを読まずに済むので、作業が速く・正確になります。
CLAUDE.mdとは?
プロジェクトのフォルダに CLAUDE.md というファイルを置くと、Claude Codeはそれを「このプロジェクトの説明書」として最初に読み込みます。
# Unity学習プロジェクト
## プロジェクトの概要
職業訓練の課題として作成している2Dアクションゲームです。
## 技術スタック
- Unity 2022.3 LTS
- C#
## 注意事項
- コメントは日本語で書いてください
- 初心者向けのコードを心がけてください
- 変数名はわかりやすい英語にしてください
これを書いておくだけで、毎回「日本語でコメントして」「初心者向けに」と言わなくて済みます。
実際の使い方の流れ
ステップ1:プロジェクトフォルダに移動
cd my-unity-project
ステップ2:Claude Codeを起動
claude
ステップ3:自然な言葉で指示する
Player.csのジャンプ処理でバグがあります。
スペースキーを押すと2回ジャンプできてしまいます。
原因を調べて修正してください。
.claudeフォルダで設定を育てる
.claude/commands/review.md というファイルを作ると、/reviewというショートカットで呼び出せます。
# コードレビュー
指定されたC#ファイルを以下の観点でレビューしてください:
- 命名規則が守られているか
- コメントが適切か
- 無駄な処理がないか
- 初心者が読んでわかるコードか
大切な心構え:確認してから進める
✅ やること
・AIが何をしようとしているか確認してから許可する
・変更前にGitでコミットしておく(バックアップ)
・生成されたコードの意味を理解してから使う
❌ やらないこと
・よくわからないまま「全部やって」と任せきりにする
・確認せずにすべての変更を一括で許可する
特にGitを使う習慣はここで身につけておきましょう。「元に戻せる状態」を作ってから作業するのが、エンジニアとして大切な習慣です。




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